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計画錯誤とは 〜将来の自分への責任転嫁〜

どーも!青空コーヒーです!
 
みなさんは、やりたいこと進めたいことは計画通りにいく人ですか?
 
 
僕は、ほとんど計画倒れします(笑)
なんと情けないことか...
 
 
最近はいろいろマネジメントの勉強もしつつあるので改善はできていますが、
 
個人的にはヘミングウェイ方式がおススメですね。
 
 
 
でも、なぜこんなにも計画通りに物事は進まないのでしょうか。
 
それを説明しているのが、計画錯誤と呼ばれるものです。
 
今回はそれについてまとめます。
テーマは、
「計画錯誤とは 〜将来の自分への責任転嫁〜」
です!
 
 
 
目次
 
 
 

計画錯誤とは?

まずは計画錯誤という言葉の意味から。
 
計画錯誤とは、時間や予算などの計画をこなすのに必要なものを過小評価し、一方で計画を進めること自体は容易だと過大評価することを表します。
 
つまり、計画そのものに「なんとかなるっしょ〜」という楽観的視点が大いに加わっているのです。
 
 
この理論は、ダニエル・カーネマンというノーベル経済学賞を受賞した方の理論で、楽観バイアスとよく言われたりします。
 
 
 
お金や健康のこと、緊急事態など、将来のことってわからないですよね。
 
そういう将来のことに対する予測で、人間の非合理さが作用するようです。
 
わかってても、なかなか地震対策とかできてないですよね。そんな感じです。
 
 
 
そしてこの計画錯誤、どうやら男性に多いようです。
 
パチンコや競馬などの賭博に男性客が多いのも、この計画錯誤の影響なのでしょうか。
 
 
 
 

計画錯誤が起こる原因

なぜこのような計画錯誤が起こるのか、原因を考えていこうと思います。
 
 
なにも予測していない
まずは、そもそも何も予測していない場合です。
 
計画がそのまま進む、なにか予測不能な事態は起こるとは1ミリも思っていないような状態です。
 
これは考えが甘いとは思うので、いろいろ考えておきましょう、としか言えません。
 
 
 
問題は、なにかそういう不測の事態があると思っているのに、それを考慮に入れて計画を立てているのにもかかわらず、計画錯誤に陥る場合です。
 
 
計画通りにやる意志が弱い
いろいろ考えて計画を立てているのに、それ通りにやろうという意志が弱いのは、1つの大きな原因です。
 
これは、悪循環に陥るパターンです。
どういうことか。
 
 
 
まずはこれをいつまでにやる、という序盤の段階でのタスクが、計画通りにいかなかったとします。
 
そうすると、
「こんなのもできないのか、この先大丈夫かな、いや無理かな…」
 
自分に自信をなくし、自己嫌悪に陥っていくのです。
 
 
 
 
心が弱いと言ってしまえばそれまでです。
ですが、そんな精神論では僕は終わらせません。
 
もう少し深く考えていきましょう。
 
 
 
悲劇を他人事だと思っている
少し話が前後しますが、緊急事態が自分に起こるとは思っていないのではないでしょうか。
 
テレビでよく流れる凄惨な事件、自分には関係ないと思ってはいないでしょうか。
 
 
 
なんとなくですが、事故や病気、天災、失業、離婚などの悲劇を他人事と考えがちになっているのが人だと思います。
 
こういう悲劇、絶対に起きないことはないという点では必然的です。
 
ですが、自分には関係ないと思っているのが通常です。
 
まぁ日頃から殺人事件とか地震を恐れていては生活できませんからね。ある意味では賢いのかもしれません。
 
 
ですが、そうした楽観的な考え方が計画錯誤の根本にあたります。
 
 
 
 
将来のことだと、自分事でも他人事
これが最大の理由ではないでしょうか。
 
将来の自分は、現在の自分の延長線上にいる自分のはずです。
しかし、どうやら人は将来の自分を他人のように見てしまっているのです。
 
 
 
この原因は現状維持バイアスなど、現在の短期的な欲望に負けているから主観的に理性的に欲望に負けることを合理化しているから、というような結論になるのですが、
 
ちょっと違う例からゆっくり見てみます。
 
 
 
 
たとえば、Aさんがある社会問題の結果を予測します。
 
これを2通りで行い、1つ目は目の前にある自分だけの内部情報だけをもとにする方法、2つ目は過去の同様の問題結果である外部情報をもとにする方法です。
 
結果としては、外部情報をもとにした方が正確に結果を予測できるそうです。
 
 
 
これからなにが言えるかというと、自分ではない第3者に対する予測の方が的確であるということです。
 
 
 
 
 
計画を立てるのは楽しいですよね。
だって、今の自分がそれをやって、理想的な将来の自分にその結果だけを委ねることができるのですから。
 
いまの自分ができるのは、計画を立てることだけです。
行動に移すのは、将来の自分です。
 
そして計画を立てるのは、今の自分ではなく将来の自分のためですから、言ってしまえば他人のためです。
 
なので、わりと的確に計画や予測はできるはずなのです。
 
 
 
 
 
それなのになぜ、その計画通りにやらないのでしょうか。
あとは行動するだけのはずですよね。
それとも、しっかり計画が立てられていないのでしょうか。
 
 
 
 
 
 
これには2つ理由があり、1つは現状維持バイアス、2つ目は先ほどいったように、内部情報と外部情報のどちらをもとに計画・予測をするのかが原因です。
 
 
現状維持バイアスは、変化を起こさずに、選ぶ選ばない以外の第3の選択肢である「迷う」を選ぶ、短期的な楽を選ぶというものです。
将来の自分に責任転嫁するのがこれです。
 
 
 
 
そして先ほどの例で言ったのは、外部情報による予測の方が的確である、ということでした。
 
しかし自分で計画を立てるとき、必ず内部情報である先入観であったり主観性が関与します
 
この主観性によって、将来の自分という他人への計画のはずが、すこしごちゃごちゃしてきます。
 
現状維持バイアスが含まれている主観的な自分による予測
他人のような将来の自分への客観的な予測。
 
この2つが相反する予測となります。
 
 
 
そして勝つのが、主観的な自分なんです。
 
「いや、将来の自分(もしくは理想の自分)なら、きっとこれくらいはできるっしょ〜」
 
という気持ちに結局負けてしまうのです。
 
大脳皮質の理性的な自分より、扁桃体の本能的な部分の方がやっぱり強いんですね。
 
 
 
 

計画錯誤への対策

では、そんな計画錯誤にはどのように対策をとればいいのでしょうか。
 
とりあえず前提としては、現状維持バイアスなど、あまり変化を起こしたくないということ、行動したくないということを知っておかなければいけません。
 
そして、そのことを自覚しないといけません。
 
そちらに関しては別記事をごらんください。
ここでは、その上でどうやって具体的に計画を立てるべきか、ということだけ話します。
 
 
常に最低限を予測する
まずは、過小評価してしまいがちなお金や時間を、等身大で評価しようとするのが大切です。
 
あまり認めたがらないのが人なんですけどね。
だって、計画通りには進まないんだっていうみっともない自分を認めないと始まらないですから。
 
 
でもそんな無駄なプライドは取っ払って、計画が完了することを最優先に考えるべきです。
計画が倒れることが1番最悪のシナリオです。
 
それならまだ、遅くても計画が完了する方がいいですよね?
 
 
ポイントは、1.5倍予測です。
別記事でも1.5倍の話はしたのですが、常に過小評価していることを自覚して、最初に見積もった時間や費用の1.5倍に設定する方が良いです。
実際はそんなもんです。
 
1時間でこの仕事は終わるだろう、と思ったら、90分は時間を取るべきです。
時間はかかりますけど、終わった方が達成感が得られて自信がつきますから。
 
 
時間内に終わらないとかそういうオーバーする方が自信をなくしてさらに計画倒れの方向に進むことを意識してください。
 
 
 
女性の拡大思考に頼る
先ほども言ったように、男性の方が計画錯誤に陥りがちです。
 
なので、女性の力を借りましょう。
 
女性の拡大思考というものを使うのです。
 
 
いつか男性と女性の考え方の違いとかもまとめていこうとは思ってますが、
拡大思考とは簡単に言うと、過去から現在を通じて未来まで、時間を繋げて考えるような思考です。
 
 
男性よりも女性の方が現実的なのは、いまこの現在での選択が将来につながることを無意識的に考えているからなのです。
 
 
なので、女性の拡大思考によってリスクマネジメント的なことをすることができます。
 
 
なにか計画を立てた時は、女性に確認してもらうとか管理してもらう方がいいのかもしれないですね。
 
 
余裕を持たせる
よくバッファーと呼ばれますが、計画には余裕を持たせるのが大切です。
 
 
 
例えば、資料を5日かけてまとめないといけないとき。
 
4日かけて資料の確認修正までを行い、残り1日をあまりとしてバッファーにするのです。
 
こうすれば、期限までに終わらなくても、あぁまだ1日あるじゃん、と思えることができます。
 
これはデッドライン効果とかに当てはまります。
 
 
 
 
しかし疑問が1つ。
 
最初に言った最低限の見積もりで1.5倍予測することと、少し矛盾したりしますよね。
 
もし1.5倍予測するなら、5日で資料はまとまらないから、7日かけてまとめよう、という発想になるはずです。
 
 
 
 
この矛盾っぽい感じのことについては、時間スケールと他者との兼ね合いによる、というのが個人的な見解です。
 
時間スケールが長期的であれば、1.5倍するととんでもなく長くなる可能性があります。
 
そして他者が関わっていて、その人の期限に合わせないといけないのであれば、1.5倍に時間を予測することは許されないでしょう。
 
 
なので、まずは概算で全体のスケジュールにバッファーを持たせた計画を立てます
 
(できることなら、この段階で女性のチェック。)
 
その後、短期的かつ自分でコントロールできる範囲で、1.5倍予測をして絶対にオーバーしないように計画を立てる。
 
これがいいのではないでしょうか。
 
 
 

まとめ

いかがでしたか?
 
計画錯誤を自覚し、そんな弱い人間である自分を認めることからスタートです。
 
その後は自分に自信を持たせるために、最低限で余裕のある計画を立てていくことが計画錯誤に陥らない方法と言えそうです。
 
あとは微調整です。個人の能力や性格で多少の変動はあるので、自身に合わせた方法を探してみてください。
 
それでは!