青空の下でコーヒーを

自分がわからなくなった自分ために、自分を表現するためのブログ

手段の目的化とは? 〜原点回帰で初心を思い出せ!〜

どーも!青空コーヒーです!
 
いまみなさんは、なにを頑張っていますか?
それは、なんのためですか?
 
僕自身いま頑張っていることは、
 
  • 研究
  • 英語
  • 筋トレ
  • ブログ
  • 鼻呼吸
 
の5つが主なもので、
 
研究 : 卒業のため
英語 : 知見を広げるため、英語論文をスラスラ読むため
筋トレ:健康のため
ブログ : 自分の考えを発信することで理解するため
鼻呼吸:健康のため
 
とそれぞれ目的があります。
 
 
 
 
しかし、たまに手段が目的になってしまうことがあります。
 
「いま自分は、なんのためにこれをしているんだろう?」
 
と迷った方は、手段の目的化を疑ってもらいたいです。
僕も同じくわからなくなってしまったことがあるので、今回はそれについて。
 
テーマは、
「手段の目的化とは? 〜原点回帰で初心を思い出せ!〜」
です!
 
 
 
目次
 
 
 

手段の目的化とは?

まずは手段の目的化という言葉の説明です。
 
手段の目的化とは、ある目的を果たすために取った手段が、いつのまにかその手段を行うこと自体が目的にすり替わっていることです。
 
よく例にあげられるのは、コストカット、ダイエット、結婚などですね。
 
 
コストカットは、費用削減です。
ダイエットは、体重の減少です。
結婚は、誰かと結ばれてパートナーになることです。
 
ですが、それを果たしたら終わりではないですよね、本来は。
 
コストカットするのは、企業の経営効率を上げるため。
ダイエットは、健康的に生きるためとかモテるため。
結婚は、子供を授かったりして絆で結ばれて支え合う小さなコミュニティを作るため。
 
でも、そんなことは行動自体をしているときは、忘れがちです。
 
それが、本末転倒という言葉で表されます。
 
 
 ほんまつ‐てんとう〔‐テンタウ〕【本末転倒】
[名](スル)根本的で重要なこととささいでつまらないことを取り違えること。
 
 
 
コストカットは、とにかく事業の費用削減をするものの、余計なものまでコストカットしてしまう、結果として経営効率が悪くなる。
 
ダイエットは、とにかく痩せるために食事制限するものの、結果として不健康になる、終わったらリバウンドしてしまう。
 
結婚は、とにかく誰かと結婚するものの、深いところですれ違いを見つけ、結果として離婚してしまう。
 
 
 
本来あるはずの目的から、そのために取っている手段自体が目的に変わってしまう。
 
これが手段の目的化です。
 
 
 

なぜ手段が目的になってしまう?

では、なぜ手段が途中で目的にすり替わってしまうのでしょうか。
 
理由はいくつかありますが、結論としては、本来の目的を知らない、忘れているもしくは思い出したくない、ということになります。
 
 
上司からの指示
まずは、その手段を取るように判断したのが自分ではない場合です。
 
そういうときは、おそらく自分よりも立場が上の人から、なにか指示をされてその手段を取っているはずです。
 
 
その場合、おそらく部下にとっては、業務をこなすこと自体が目的のはずです。
 
 
しかし、よくよく考えてみてください。
上司にとっては、それをこなすことが目的でしょうか?
 
 
 
上司ですから、部下である自分よりかは、もっと広い視野で物事を捉えているはずです。
 
部下が行っている作業は、すべてある目的につながっています。
 
その目的を上司だけが見ていればいいのでしょうか。
 
 
 
もし部下も上司と同じ様な目線で物事を見ることができていれば、部下が行う手段も、それがある目的につながっていると把握できている以上、部下にとってその手段が目的にはならないはずです。
 
 
 
 
 
以降は、自分がその手段を取るように判断した場合の話になります。
ここからが本題。
 
ルーティン化
怖いのは、ルーティンになってしまうことです。
 
習慣化とは、無意識的に行動を取れることを意味します。
 
ですから、例えば会議の資料作成とかだとしても、慣れて習慣化してしまうと、その資料を作ること自体が目的になりがちです。
 
 
しかし、その会議はある目的のためですから、資料作成がゴールではありませんよね。
 
ルーティンになってしまうと、どうしても長期的な大きな目標を忘れて、日々の業務とかに没頭してしまいます。
 
そうすると、高い視野、長い時間スケールで物事を見れなくなってしまいますので、目的が果たせなくなってしまうかもしれません。
 
 
 
ルーティンになってしまうと、「なぜそれをやるのか」よりも、「どうやってそれをやるのか」という効率重視になってしまいます。
 
こうなると、その手段自体の効率化にしか目がいかなくなるので、手段の目的化となってしまいます。
 
 
 
小さな達成感を失いたくない
スモールステップの原理と呼ばれるものがあります。
僕も記事で紹介をしました。
これは、とりあえずやるという行動ができないときに、その精神的な障壁を階段の様に細かくすることで超えやすくする、とてもいい方法です。
 
 
しかしこのスモールステップの原理にも問題点はあり、それが手段の目的化です。
 
 
 
課題を小さく数を多くするので、小さな達成感を何回も味わうことができます
 
そうすると、その持続的にみえる快感のよさを心地よく思えてきます。
最初にあった大きな目標よりも、やはり目の前の小さな目標を達成することに全力を注いで、それ以外が見えなくなってしまいます。
 
また、仮に大きな目標を忘れていなかったとしても、小さな達成感を味わい続けたいと思う様になることもあります。
 
そうやって目の前の快楽にとらわれて、現状維持になってしまうこともあります。

 

skycoffee74.hatenadiary.jp

 

この現状維持バイアスはまた別問題なので、上の記事を参考にして、行動に変化を起こすようにしましょう。

 
 
 
 

手段の目的化からの脱出

では、どうすれば手段の目的化から脱出できるのでしょうか。
 
僕が謎解きが好きなこともあるので、脱出という言葉を使ってみました。笑
心地いいんで、今後も使おうかなと思います。笑
 
 
行動の種類を把握する
まずは、その手段がどういう行動なのかを把握しましょう
 
具体的には、行動は2種類に分けられます。
 
自己目的行為と、手段的行為です。
 
 
 
自己目的行為とは、その行動はすべて自分の欲を満たすための行動です。
 
たとえば、音楽、スポーツ、趣味などはすべて自己目的行動です。
そして、子供が行う行為はほぼこれです。
 
そうですよね。子供の頃に目的とか深く考えていなかったと思いますから。
ただ楽しいからやっていた、ということが多いかと思います。
 
 
これは自分の欲を満たすための行為なので、精神的にはよいです。
 
 
 
問題は、手段的行為
 
この行動は、ある目的を果たすための手段でしかないです。
 
ですから、この行動が目的になった際に、手段的行為が目的になってしまう、つまり手段の目的化となります。
 
 
 
 
なので、まずは自分の行っている行為がどっちなのかを把握しましょう。
 
そして、もし手段的行為をしていたら、それには必ず目的があります。それをお忘れなく。
 
 
とにかく目的を問いかける
目的をお忘れなく、と言っても忘れてしまっているんですよね。
 
そういうときは、とにかく目的を自分自身に問いかけることです。
 
 
 
よくあるのは、トヨタのなぜなぜ5回法です。
これはたしかに有効です。
 
あることに対して、なぜ?という質問を5回すれば、ある程度の本質にたどり着きます。
ちょっと大変な方法ですが、試す価値はありますよ。
 
だって、なぜなぜ法によって素晴らしいアイデアが生まれて、世界に誇れるトヨタブランドが構築されたのですから。
 
 
 
 
簡単に問いかけるのであれば、
 
  • その手段は、何をするための手段?
  • その目的は、何をするための目的?
  • その目的の先には、一体なにがあるの?
  • その目的のためには、他の手段はないの?
 
と問いかけていくことができます。
 
 
なぜ?と問いかけることのメリットは主に2つで、
 
  • 自分が考えている目的を客観視すること
  • 具体的で近視眼的な目的から、抽象的で俯瞰的な目的へとシフトすること
 
です。
結局は、最終的により大きなことを達成するのが、本来の目的のはずです。
そのために、時間やパワーの使い方を考えた方が、人生有効活用できると思いませんか?
 
 
 
 
原点回帰
そして僕が一番オススメするのが、原点回帰です。
初心に戻れば、必ずその行動を取り始めた時に戻れば、目的があったことを思い出すはずです。
 
なぜ?と問いかけていくのも、現在から原因を遡っていくので、結局は初心に戻る、行動を取り始めた原因である目的にたどり着くんです。
 
それなら、最初から原点回帰した方が早いですよね!
 
 
 
先ほどいくつか質問の例をあげました。
しかし手段の目的化に陥ってしまった時は、自分にすべき質問はこれが最初です。
 
「なぜその行動を取っているのか、その行動を取り始めた初心を思い出してごらん?」
 
 
 
 

まとめ

いかがでしたか?
 
どうやら日本人はきっちりしていて、努力の過程を評価するからなのでしょうか、Howを重視しがちのようです。
 
 
でも最近は実力主義成果主義ですよね。
欧米の方たちは、やはりWhyを意識しているそうです。
 
 
 
「目的のためなら、手段を選ぶな」
 
 
という言葉があります。
もちろんいろんな状況があるかとは思いますが、とにかく目先の目的を果たすその手段にとらわれすぎてはいけません。
 
問題だと思うのであれば、原点回帰して本来の目的を思い出し、そのために手段の変更から見直したりしてみましょう。 
 
それでは!