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ピーターパンシンドロームとは? 〜自覚がない心が子供の大人たち〜

どーも!青空コーヒーです!
 
みなさんは、子供の頃に「大人になりたくなんかない」と思っていましたか?
もしくは、大人になった今も「子供のままでいたい」と思っていますか?
 
 
大人になっているのにも関わらず、まだ無邪気で自由な身でありたいと思っている。
もしかしたらこれは、ピーターパンシンドロームと言われる状態かもしれません。
 
ピーターパンはネバーランドの少年というディズニーのイメージかもしれません。
しかしそんないいイメージとは逆に、ピーターパンシンドロームは深刻な問題です。
 
今回は、このピーターパンシンドロームの特徴、原因、そして克服方法についてまとめてみました!
 
テーマは、
ピーターパンシンドロームとは? 〜自覚がない心が子供の大人たち〜」
です!
 
 
目次
 
 

ピーターパンシンドロームとは?

まずはピーターパンシンドロームの説明から。
 
ピーターパンシンドロームピーターパン症候群)は、1983年にアメリカ心理学者、ダン・カイリーが提唱した、パーソナリティ障害と呼ばれるものです。
 
簡単に言うのであれば、
 
大人になることを嫌がり、現実逃避をしがちな男性における心的現象
 
となります。
一応男性に向けられた言葉です。
 
このピーターパンシンドロームという言葉は、心理学や精神医学の正式な用語ではありません。
現代の男性が抱える問題という感じです。
 
 
 
ちなみにこのピーターパンは、ディズニーではなく、J.M.パリーが原作の「ピーターパン」からきているそうです。
これは、20世紀初頭のイギリス中産階級が抱える問題点を描写した作品らしいです
 
 
 
ピーターパンシンドローム16歳が1つの分岐点と呼ばれていますが、脳や身体に症状が出るわけではなく、あくまでも内面的な症状にすぎないため、検査が難しいとされています。
 
 
 
 
 

ピーターパンシンドロームの特徴

検査が難しいと言われるものの、ピーターパンシンドロームじゃないかと自分たちでなんとなく判断することも可能です。
 
その参考になる特徴が以下です。
 
ピーターパン、つまり大人になりたくない子供の特徴といえばざっくりまとまっているでしょうか。
 
先ほどは、ディズニーのピーターパンではないと言いましたが、これからはディズニーのあの緑のピーターパンを連想しながら読むといいかもしれません。
 
 
 
感情のコントロールができない
まずは、感情のコントロールができないのがピーターパンシンドロームの特徴です。
 
特に、怒りや不満などの負の感情に対しては非常に繊細です。
 
つまり、我慢することが苦手なんです。
でもその苦手ということを認めたくがないゆえに、不平不満をぶちまけています。虚勢を張って、特になにもしません。
 
これが小さい時から継続していると、感覚が麻痺しているため、なかなか治すのも困難になります。
 
プライドが高い
別の記事でも紹介していますが、幼稚な人ほど無駄にプライドが高ものです。
 
はたからパッとみる限りでは、とても自信たっぷりのオラオラ系な大人に見えます。
でもその裏では、非常に窮屈な自分が存在しています。
 
プライドが高い人の特徴は、こんなところです。
 
    負けず嫌い
    自分の考えを曲げられない
    間違いを正当化する
    他人に責任転嫁する
    ごめんなさいが言えない
    自分の実力に対する限界を認めない
 
表面的には立派な大人に見えることもしばしばあります。
しかしその内面は非常に傷つきやすく、臆病者なんです。
 
 
無責任
これも子供の特徴ですよね。
ピーターパンシンドロームの人は、無責任なことが多いです。
 
通常は怠惰で、期限などの物理的なことで追い詰められるまで物事には手をつけようとしません。
 
わからないとか、どうでもいいと、そういうことが口癖のことが多いです。
 
 
人間関係の構築が苦手
ピーターパンって、なんか明るくてコミュニケーション能力高そうなイメージありませんか?
ネバーランドへようこそ!みたいな。
 
でも、そういう人に限って実はすごい寂しがり屋だったりします。
一人でいるのが耐えられないから。
 
 
 
ピーターパンシンドロームの特徴として、人間関係の構築が実は苦手、というのも含まれます。
 
だから、金やモノを言わせて友達を作ることも多いです。
 
 
また、特に女性との関係構築を苦手とすることが多いです。
男尊女卑女性はこうあるべき!という考え方に縛られて、束縛したりすることも。
 
自分がまだ子供だ、という感覚にあるので、女性を女性としてあまり見ていないのです。
だからこそ、母親のような母性を必要とするのも特徴です。
 
 
 
客観的には人当たりは悪くないんです
しかし、中身が未成熟なために、主観的には自信を持てていないため、人間関係を構築するのが不得意だと感じるようになります。
 
このような感覚、価値観のずれによって、世間ともズレが生じてしまい、社会に不適合という状態になってしまうこともあります。
 
 
 
自分のネバーランドに閉じこもって孤立していく、そんな感じでしょうか。
 
 
 
その他の特徴
ピーターパンシンドロームに関する他の特徴としては、
 
まず、豊かな家庭で育った長男がこの症状になることが多いようです。
甘やかされて育つからでしょうか、プライドも高くなりがちなのでしょうか。
次男以降は長男が壁となったりするらしいです。
 
とにかく、兄妹の影響を強くうけるようです。
 
 
また、アルコールで人が変わりがちなのも、ピーターパンシンドロームの特徴です。
普段心の奥にためていることが多い、塞ぎがちなピーターパンも、アルコールには負けてしまうようですね。
 
あとは、自己中心的とかですね
まぁ、あまりいい意味を持たないのが、ピーターパンシンドロームです。
 
 
 
 

ピーターパンシンドロームになってしまう原因

それでは核心に迫っていきましょう。
なぜ大人たちがピーターパンシンドロームになってしまうのでしょうか。
 
これには、いろんな要因が複雑に絡み合っていそうです。
 
両親の不仲
たいていの他の記事では、両親の不仲ピーターパンシンドロームの原因だとしています。
 
仕事人間の父と、家庭の母
このような亭主関白で男尊女卑の家庭だと、両親の不仲にもつながります。
 
これが、ザコンにつながり、ピーターパンが誕生するといったながれです。
 
 
 
また、アダルトチルドレンも同じような感じなのですが、それとはちょっと違うようです。
 
アダルトチルドレンでは、親からの虐待、アルコール依存症の親など、家庭環境が悪い中で育ったこと、それがトラウマに残っていることが特徴のようです。
なので、かなり原因がはっきりしています。
 
しかしピーターパンシンドロームは、必ずしも両親の不仲が原因ではありませんし、精神的に大人になっていない、とは限りません。
大人にはなっているんだけど、子供のままでいたい、みたいな状態がピーターパンシンドロームのようです。
 
まぁほぼ同等と捉えてもそこまで問題はなさそうです。
 
インターネットによる人間関係の希薄さ
人間関係が希薄になり、孤立してしまう。
それを助長しているのが、インターネットです。
 
特にスマホが登場してからは、1人1つ常にパソコンを持ち歩いて、いつでもどこでも知らない誰かとつながることができる世界になってきました。
 
こうしたネット上でのつながり。
やはり、リアルなコミュニケーションとは別物です。
 
ネットとリアルで別の人格を構築してしまい、リアルでどうすればいいかわからなくなる。
 
こうして、リアルな世界をネバーランドにしてしまうピーターパンが増えているのかもしれません。
 
精神的な成長に無関心な社会
最近、成人の年齢についての議論もありましたよね。
国レベルで議論されている、成人という概念。
 
でも、先ほどいったようなインターネットの影響により、もっと世の中には変化が起こっています。
 
 
 
僕が子供のころは、道端にエロ本が落ちているだけで、みんな釘付けになり、新たなエロ本を探しに旅に出る、みたいな時代でした。笑
 
ですがインターネットが普及した今は、ネットで簡単に情報が手に入る時代。
エロ本は置いといて、そういう情報だってすぐに手に入ってしまいます。
 
 
 
こんな時代です、小学生や中学生の情報レベルは格段に上がっています。
その分、やはり精神的に大人になる段階も早くなっていると考えられますよね。
 
 
でも、そういった精神的な成長に関して、まだまだ社会は追いついていません。
もっと早い段階で対処をしていかないと、大人になってからもそれを引きずってしまい、いつまでも子供でいたい大人が増えてしまいます。
 
自分がピーターパンだと自覚していない
そして何よりも、自分がピーターパンシンドロームであることを自覚していないこと、これがなによりも問題です。
 
孤立して自ら助けを求めることがないのにも関わらず、本当は世間から認められたいと思っている。
 
本当は成功したいと思っているのにも関わらず、失敗するのが怖くて挫折しない道を選ぶから努力はしない。
 
こういった道を、無意識的に選んでいるのです。
そういう道にいるからこそ、自分が間違っているとはおもわず、ただ目の前の道をそのまま進んでいるのです。
いつまでたってもネバーランドの中をぐるぐる回っているんです。
 
 
これもまた、変化を恐れて現状維持、という現状維持バイアスす。
 
自覚しなければ、大人になるスタート地点に立ててすらいませんよ。
 
 
 

ピーターパンシンドロームと女性(ウェンディとティンカーベル

ピーターパンに出てくる女性といえば、誰を思い浮かべますか?
 
 
おそらく、ウェンディティンカーベルではないでしょうか。
 
そして、ピーターパンシンドロームにおいても、やはりウェンディとティンカーベルは重要な役割を持ち合わせています。
 
 
ウェンディは、年齢的には十分に大人な少女であり、母親的な存在に当たります。
 
ディズニーのピーターパンにおいても、ウェンディは恋の相手としてはあまり捉えられてはいませんよね。どちらかというと、精神的な面でピーターパンを助けていることが多いです。
 
 
 
ですが、ピーターパンシンドロームにおけるウェンディは、あまりいい意味を持ちません。
 
どちらかというと、ピーターパンである男性を甘やかし、頼られることで心を満たそうとする、共依存的な過保護の母親という役回りになります。
 
ウェンディも自分に自信がないからこそ、自分より子供なピーターパンに甘くして頼ってもらうのだそうです。
 
 
 
一方のティンカーベルは、ピーターパンが空を飛ぶために必要な存在。成長させてくれる存在ですよね。
 
ピーターパンシンドロームにおいては、男性の未熟さを認めつつも、いつかは大人になると期待してくれるような存在ティンカーベルと呼びます。
 
対等に協力し合うことで成長していきたい、こんな女性がティンカーベルです。
 
 
 
また女性でも、シンデレラ症候群とか、アラフォーになるとプリンセスパン症候群と呼ばれるものがあります。
 
これは、いつまでたっても「きっと白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる」と自分ではなにもせずに待っているだけ、そんな少女時代の夢から覚めない状態を言います。
 
精神的な成長というのは、これからの時代のキーワードになってきそうですね。
 
 
 
 

ピーターパンシンドロームの克服方法

では、どのようにピーターパンシンドロームを克服していけばいいのでしょうか。
効果的なことからまとめます。
 
 
精神科医のカウンセリング
 
やはり専門医が一番効果的です。
精神科というところで引っかかるかもしれません。
 
しかし、行かずにずっと後悔しているくらいなら、一度はっきりさせるためにも病院で診断されるべきです。
 
自覚がないけど認めてもらいたいという非常に矛盾した感情を抱くピーターパンシンドローム
 
自覚するには、客観的で正しい専門医からの診断がてっとり早いです。
 
症状がひどい場合には精神安定剤を投与してくれるので、確実に効果があります。
 
懸念点は、費用が高いことくらいですかね。
 
 
 
両親の不仲を解決する
もし両親の不仲が原因だと考えるのであれば、両親の不仲を解決するのが自分が大人になる方法かもしれません。
 
これは僕がどうこう言えることではありません。
問題だって人それぞれです
 
頼れる身近な人に相談するか、先ほど言ったように医師に相談するなども手ですよ。
 
 
 
ティンカーベルが救い出す
決してウェンディはピーターパンを救いません。
 
ピーターパンを救ってくれるのは、空を飛ぶために必要なティンカーベルです。
 
ピーターパンシンドロームの男性のそばに女性がいるのであれば、彼女がティンカーベルになることで男性を救い出すことができます。
 
具体的には、男性の母親のような存在になって甘やかすのではなく、あくまでも対等で互いに影響しあって成長してく関係になる必要があります。
 
 
 
前向きな気分を維持する
心の底が暗いのが、大人になりきれていないピーターパンです。
 
もちろん、心の底から大人になってしまうのが手っ取り早いですが、いきなり人は変われません。
 
まずは、表向きでもいいです、前向きなポジティブシンキングを維持してみましょう。
 
早起きしたり、いい食生活をしたり、仕事に没頭してみたり、運動でストレス発散してみたり。
 
そんな小さなことからでいいんです。
変わりたいと思えていれば、それでいいんです。
 
 
 

まとめ

いかがでしたか?
 
ピーターパンシンドロームとは、大人になることを嫌がり、現実逃避をしがちな男性における心的現象。
 
その特徴としては、我慢が苦手でプライドが高いなど、子供のような特徴ばかり
 
原因はいろいろありますが、ほとんどの場合は自分がピーターパンだとは自覚していないことが一番です。
 
そして、身近な女性にウェンディとティンカーベルどちらがいるかも非常に重要です。
 
 
 
 
なんどもこのブログでは言っているのですが、人はそんなにすぐには変われません。
そもそも変わりたいと本能的に思っている人はいません。
意識的に変わろうと思っても、無意識的には現状維持を選んでしまうのです。
 
もし周りにピーターパンがいて、まだネバーランドに閉じこもっているようであれば、いきなり連れ出してもいけません。
 
ゆっくりゆっくりアプローチしてあげるのがコツですよ。
 
それでは!