言葉にすることの大切さ 〜思考を整理して、内面の言語化をする〜
どーも!青空コーヒーです!
みなさんは、しっかりと自分の想いを言葉にしていますか?
僕は、なるべく感謝するようにしているんですが、それでもやはり言えなかったときとかは、とても歯がゆい想いをしたこともあります。
特に留学生との会話では、僕は全然言葉にできなくて、とても申し訳ないなと思ったりします。
一度は自分の想いを言えなくて、とても後悔したことはあると思います。
今回はそんな、言葉にすることの大切さについて考えてみようと思います。
テーマは、
「言葉にすることの大切さ 〜思考を整理して、内面の言語化をする〜」
です!
目次
なぜ言葉にするべき?
では、まずなぜ自分の想いを言葉にするべきなのかを考えていこうと思います。
言葉にしないと伝わらない
もちろんそれは、言葉にしないと伝わらないからです。
自分の中で考えているだけでは、それ自体を共有する術は、いまのところありません。
ただ、日本には察する文化がありますよね。
でも、本当に態度や仕草だけで想いを伝えることができるのでしょうか。
しっかりと自分の想いを伝えるには、言葉という記号を介さないといけません。
逆に言えば、言葉という共通した記号を使うことで、自分がその言葉という記号から感じていることを伝えることができます。言葉によって共通認識を持つことができるのです。
だって、考えてみてください。
態度や仕草は、その人個人に依存するものですよね。
自分は緊張したときに右耳を触るけど、あの人は左耳かもしれませんし、その人は緊張しても態度に出ないかもしれません。
しかし、「緊張」という言葉を使いさえすれば、あの人やその人が抱いている感情がわかりますよね。
言葉という感情の共通言語を介することで、想いをより正確に伝えることができます。
ですから、想いを言葉にすることは大切になります。
コミュニケーションをとることができる
では、なぜ想いを言葉にして伝えなければならないのでしょうか。
それは、人とつながりたいから。
コミュニケーションを取りたいから、これに尽きると思います。
だって、別に関わりたくない人からは離れればいいだけですから。
自分の感情というとても伝えづらいものをあえて言語化までしてでも伝えるのは、そうまでしても相手とコミュニケーションを取りたいからですよね。
たとえば
「あ、ブルドッグだ。」
この一言だけでは、ただの事実を言っているだけですよね。目に見えた事実でしかありません。
ですが、ここに一言加えるだけで、自分の感情を伝えることができます。
「あ、ブルドッグだ。やっぱかわいい〜!!」
「あ、ブルドッグだ。なんであんなブサイクな顔してんだろ…」
「あ、ブルドッグだ。でも私はトイプードルの方が好きだなぁ。」
このように、自分の想いを言葉にすることで、その事実をどう捉えたかということを伝えることができます。
この、価値観を共有するという作業は、人が共に生きていく上で重要な要素なんです。
同じ価値観の人と一緒にいれば、すれ違うことが少なくなりますから、心地よく生活できますもんね。
でもこういう価値観というのは、やはり言葉という共通した記号を用いた方が共有しやすいものです。態度や仕草だけでは伝えきれない部分があります。
なので、自分の想いを言葉にすることで、自分の価値観を知らせることができ、また相手の価値観を知ることができるのです。
なぜ想いを言葉にできない?
それでは、なぜ自分の想いを言葉にすることができずに困っているのでしょうか。
言語の壁
これは容易に想像できると思います。
そもそもの共通認識をするツールである言語が一致していないからです。
やはり言語には、文化が大きく関与しています。
ある国では雪の種類は1つしかありませんが、ある国では数十種類ある、みたいな感じで大きく異なります。
言語が違うと、やはり自分の想いを言葉にするのには苦労します。
僕も研究室に留学生がいますが、なかなか困ることもあります。
英語だと伝えきれなくて困ったことはたくさんあります。
傷つきたくないから
これは大きいと思います。
想いを言葉にすることで、傷つく可能性もあるからです。
こんなこと言ったらバカだと思われそう…
うまく伝えられないかも...
断られたらどうしよう…
嫌われたくない…
言葉にすることの怖さはおそらく、一度口から発したらその責任が発した者にふりかかるから、だと思っています。
だって、一度言ってしまったことを誰も聞かなかったとすることはできませんから。
政治家の失言とかは、典型的な例だと思います。
言葉に、特に口にしている以上、必ず脳が指令をしていますので、ある程度考慮して言葉にされていると、普通の人なら考えます。
もしくは、その人はそういう思考を常日頃からしているんだと思われます。
なので、「生産性がない」とかそういうことを言ってしまったら、普段からそう考えているんだと思われて、信頼を失って、という結末になります。
ですから、無理に自分の想いを言葉にしなければ、誰から攻撃されることもありません。
自分の中で考えているだけであれば、誰も不快にしませんから。
たしかに怖さというものは、想いを言葉にすることの裏に含まれますよね。
漠然としている
言語的な問題はないし、傷つくとか関係なくて、言いたいことはあるんだけど、
でも何から伝えればいいんだろう…
という、自分の思考が不明確で漠然としているから、というのも、想いを言葉にできない原因になります。
でも、これってまぁ仕方ないんですよね。
普通に生活してても、なかなかあふれ出るように言葉で表すことなんて、できないと思います。
おいしいモンブランを食べたとしても、
おいしい、甘い、渋みがある、しっとり感、栗!
感想はこんなもんですよね。
普段は、外部環境からの刺激に対して、喜怒哀楽の判断しかしていません。そういう本能的な反応、感覚的な反応に対して、あとから言語化をしているのです。
なので、この言語化という作業をしていなければ、自分が何を感じて、何を考えているのかは明確にはなりません。
そして、そもそもの思考が漠然としていれば、それを言語化することは困難です。
下手をすると、感情のままに言葉を発してしまうということになります。
おそらくほとんどの方が、傷つきたくないからか、考えが漠然としているかのどちらかです。
そして、考えが漠然としている、うまく伝わらないかも、何言ってんだと思われたくない、傷つきたくない、というのが多くの流れだと思います。
実際に言葉にすることでわかること
でも、実際に言葉にしないとわからないことがあるのもたしかです。
みんな同じく漠然で怖がっている
すべてをわかっている人などいません。
みんな、自分と同じく考えは漠然としていて、傷つくのを恐れているんです。
「あ!そう思ってるのは自分だけじゃなかったんだ!」
そう思うこと、ありませんか?
想いを言葉にすることで、納得はされなくても、理解はしてもらえるかもしれません。
理解してもらえると、自分だけがそう思っていたという孤立感から解放されます。
この、人と想いがつながる、一体感を感じる瞬間は、とても素晴らしい瞬間です。
感謝を伝えることは素敵なこと
「ありがとう」という言葉は、やはりパワーワードです。
言うだけで、いいことをしたような気分にさせてくれます。
言われるだけでも、いいことをしたような気分になります。
ありがとうという言葉だけで、心が温かくなります。
感謝する文化は素敵だと僕は思います。
言霊という言葉もありますが、感謝の想いはきちんと伝わるものだと思います。
感謝という想いは、相手の存在意義を認めることにつながります。
そして人は誰しも、自分が生きていてもいいんだと認められることを望んでいます。
ですから、感謝を伝え伝えられる文化は、とてもハッピーな文化ですし、素敵だと思います。
そんな文化の中では、人は皆いい気分になりますし、互いのいいところに目がいくようになります。
想いを言葉にするには?
しかし、想いを言葉にするだけではいけません。
相手とコミュニケーションを取る以上、相手に伝わらなければ意味がありません。
そして、相手が自分の想いや言葉を理解してくれないと、そういう満たされない想いが積もると、ストレスになってしまいます。
そして、自分の想いは率直に伝えなければ、ストレスになります。
家族や親友や恋人など、なにも包み隠さずに話せる相手であれば、ストレスは感じないはずです。
なので、想いを言葉にする時は、自分の率直な気持ちを相手に伝わるようにしなければいけません。
そのためには、どうすればよいのでしょうか。
自分の思考や感情を把握する
まず大切なのは、自分の考えや気持ちを把握することです。
漠然としたままでは、本当に伝えたいことが伝わる可能性も低くなります。
そしてわかりづらければ、相手も理解を示そうとしなくなります。
まずは、自分の思考を整理しましょう。
その際は、とにかく言語化することが大切です。
口にしなくてもいいです。
むしろ、文字にする方がいいです。
形として見える方がいいです。
自分にメールしてもいいですし、メモでも全然いいです。
僕はいつもEvernoteに自分が何を考えているかをとにかく書き起こしています。
そうすると、何度も出てくるキーワードがわかったり、どういう筋道で、何が原因でそう考えているのかがわかるようになります。
言葉にすると、自分のボキャブラリの中から最適な言葉が選択されるので、ぼんやりしたものが形作られるんです。
そして、書き出すことには客観視できるというメリットもあります。
文字にすることで、自分が一度発散した言葉になります。
そうすることで、あとからそれを見直すと、現在の自分が過去の自分を見ることになりますよね。
これが自分を客観的に見ることになります。
文字にすることで、自分の思考や感情を、一度内からではなく外側から確認することができるんです。
まずは自分の言葉で想いを書き出してみて、思考や感情を客観的に把握するようにしましょう。
この段階でおそらく、これだけは伝えたいという本質が見えてくるはずです。
自分の思考や感情の本質的な部分がわかるように、言葉を分解していくことも大切ですよ。
キーワードを探す作業は、決しておろそかにしてはいけません。
言葉を選ぶ
自分の想いを書き出したら、次は言葉を選んでいきます。
どのように選ぶかは、非常に簡単です。
具体的でわかりやすく、相手が理解しやすい言葉につきます。
想いを伝える先が相手であれば、相手に伝わらなければ意味がありません。
ですから、相手が理解できるような言葉を選ばなければなりません。
そして、曖昧な言葉や、感情が先走った言葉では、うまく想いを伝えることができません。
誰かに何かを指示するときとかは、こういうことはよくあります。
「報告書のラフまとめといて。」
「なんでまだなんだよ、早くまとめろ!」
よりも、
「明日の12時までに、報告書のここをまとめておいて、数字だけはしっかり裏を取るようにしておいてね。明日午後に私が確認するからよろしく。」
と言った方がしっかり伝わりますよね。
何をどこまで求めているのかをわかりやすくするためにも、言葉選びには注意しなければなりません。
私目線で言葉にする
先ほど言いました、言葉には責任が伴うと。
なので、人に責任を押し付けないようにするために、私を主語にした、私目線で想いを言葉にしましょう。
「みんながきっとそう思ってるから、早くして」
と誰かに責任を押し付けるよりも、
「私はこう思ってる、だから早くしてくれると嬉しい。」
と自分の目線で話すことで、自分の感情をしっかりと言葉にすることができます。
こうすることで、相手に自分の気持ちを率直に伝えられるようになります。
もちろん、自己中心的ではいけませんよ。
自分を大切にしつつ、相手を大切にする、アサーティブコミュニケーションという方法があります。
もっというなら、感情を把握・制御しながら、相手を傷つけることなく、言葉を選んで、自分を表現する方法です。
このアサーティブコミュニケーションを意識して、想いをいざ言葉にするといいです。
気になる方は、アサーティブコミュニケーションについて調べてみてくださいね。
自分のクセを知る
想いを言葉にするよりも前の話になるかもしれませんが、自分が話すときのクセを知ることで、相手によりきちんと自分の想いを伝えることができるようになります。
自分の声を録音して聞くと、変に聞こえますよね。
これは、普段は耳だけでなく、骨も介して自分の声を聞いているため、というのはけっこう知られている話。
では、自分の声や態度や仕草などを、音声や映像で客観的に見たことはありますか?
なんか変な感じがして、ちょっと気持ち悪いですよね笑
でも、やはりなんでもトライアンドエラーです。
自分のクセを知って、積極的に改善していく方が、より相手に自分の想いを伝えることができるようになります。
- 早口すぎて聞こえない
- ボソボソ声
- 語尾が聞こえない
- 咳払いが多い
- えっと、という間合いが多い
- 相槌を打たない
- 笑い声がうるさい
- ネガティブなことばかり
たくさん自分のクセってあるはずです。
そして、自分が気になるクセは、おそらく相手も多少は気にしているはずです。
こういう悪い癖にまずは自分で気づきましょう。
意識化すれば、きっと直そうと努力するはずです。
まとめ
いかがでしたか?
人は助け合いが必要な生き物です。
「ありがとう」の言葉は、言いすぎても悪いことはないですし、言われすぎてもずっと気持ちいいものです。
黙っているだけでは、違う形で相手にとらえられてしまうかもしれません。
でも、言葉にするのは本当に一瞬です。
しっかり自分の想いを、心を込めて相手に伝えてみましょう。
それでは!