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ピグマリオン効果とは? 〜良質な期待で相手を伸ばせ!〜

どーも!青空コーヒーです!
 
みなさんは、他人から期待されたらどう思いますか?
 
多くの人は、期待されると嬉しく思い、自信につながるそうです。
 
これを心理学的には、ピグマリオン効果と呼びます。
 
今回は、このピグマリオン効果についてまとめてみます。
テーマは、
ピグマリオン効果とは? 〜良質な期待で相手を伸ばせ!〜」
です!
 
 
 
目次
 
 

ピグマリオン効果とは?

 
ピグマリオンという言葉、聞いたことがある方もいるかもしれません。
 
僕がピグマリオンについて初めて知ったのは、高校時代に行われた学校の演劇でした。
 
どこかの劇団が英語でピグマリオンの舞台をしてくれました。
その時に、ピグマリオンという舞台名を知りました。
 
 
 
というわけで、ピグマリオンとは舞台名でもあるのですが、別名はマイ・フェア・レディとも言います。
上流社会を皮肉ったような作品です。
 
ちなみにピグマリオンという名前はまた別のとこから来ており、ギリシャキプロス王の名前がピグマリオンと言います。自分が作った象牙の彫刻の乙女像に恋して、愛し続けた結果、女神アフロディテが彫刻に命を与えて人間の女性になり、ピグマリオンの妻になりましたとさ、ちゃんちゃん。というギリシャ神話です。笑
 
 
 
そしてタイトルのピグマリオン効果とは、このギリシャ神話の方から由来します。
 
アメリカの心理学者、ロバート・ローゼンタールが提唱したのがピグマリオン効果で、「人は他人から期待されることで成績が向上する」という教育上での現象のことです。
 
ローゼンタールは教育心理学者として活躍し、教育心理学における心理的行動の1つとして発見されました。別名を、教育期待効果、また本人の名前からローゼンタール効果とも言います。
 
 
 
 
このピグマリオン効果は、簡単な実験から発見されました。ある教師が、クラスの何人かの生徒にはめちゃくちゃ期待をかけます。そしてまた別の生徒たちには、あまり期待をかけず、むしろ逆に疑問視します。
 
そうすると、その後のテスト結果を計測したところ、成績の伸び率に明らかな違いがみられました。期待をかけられた子は、めちゃくちゃ成績が伸びたのです。
 
つまり、「人は他人から期待されることで成績が向上する」ということなのです。
ピグマリオンも女性に期待(恋)をしたことで、結果的に相手がよくなり、ハッピーエンドを迎えました。
 
 
 
このピグマリオン効果は、教育心理学として見つかったものです。
しかし原理的には、一般的な社会でも応用することができます。
 
例えば部下に適度に期待をかけることで、部下がやる気を引き出し、結果的に部下が上司の期待に応えて結果をだすということもあります。
 
ピグマリオン効果は、教育にとどまらずビジネス上の人材育成にも活用できるのです。
 
 
 

ピグマリオン効果と正反対:ゴーレム効果

 
先ほどのピグマリオン効果でのテスト、覚えてますでしょうか。
 
 
”ある教師が、クラスの何人かの生徒にはめちゃくちゃ期待をかけます。そしてまた別の生徒たちには、あまり期待をかけず、むしろ逆に疑問視します。
 
そうすると、その後のテスト結果を計測したところ、成績の伸び率に明らかな違いがみられました。
 
つまり、「人は他人から期待されることで成績が向上する」ということなのです。”
 
 
さて、ここで新たな現象がもう一つ発見することができます。
 
ピグマリオン効果とは逆に、期待をされないことで成績が下がることがあり得るのです。
 
この、「人は他者から期待されないことで成績が低下する」という現象を、ゴーレム効果と言います。
 
 
 
なぜゴーレム効果と呼ばれるのかですが、
 
ゴーレムといえば、ドラクエパズドラのようなゲーム上での話を思い浮かべることが多いと思います。僕もそうです。
 
しかし調べると、ゴーレムとはユダヤで伝わる泥製の人形のことで、自分の意思がなく、主人に操られて行動する人形のようです。
 
そして、額になにか文字が書かれているそうなのですが、その文字を一部消すことで人形から泥に戻る、と言われています。
 
 
つまり、泥を塗るに近いのですが、主人(相手)から期待をかけられなくなり泥を塗られる(期待をかけられなくなる)と、力を発揮できなくなる、ということなのです。
 
 
 
ギリシャ神話にユダヤ、なんか統一してくれよとは思いますが、どちらにせよ神話をモチーフにした心理現象のことです。
 
 
 

ピグマリオン効果の注意点

 
さて、ピグマリオン効果を使う上での注意点です。
 
嘘のない期待を
大切なのは、期待をかける量ではありません。期待自体の質です。
 
なぜなら、その期待に気持ちがこもっていなかったり、嘘の期待だったとしたら、かけられた期待の真実に気づいた生徒はどう思うでしょうか。
 
 
 
とにかく期待をかけたり褒めたりすればいいということではありません。
 
また、行きすぎた期待も逆効果です。
褒められることのありがたみもわからなくなりますし、褒めすぎも逆に期待の裏が見え隠れしてしまいます。どうせ相手は自分のことを駒のようにしか扱っていないんだと思えてしまいます。
 
 
褒めるときは、言葉だけでなく態度からも、嘘偽りのない期待をかけてあげましょう。
 
 
アンダーマイニング効果には注意
別記事にはなりますが、お金があまり意味がないということについても説明しています。
 
こちらもぜひご覧ください。
 
 
損失回避性をうまく利用する
これも別記事になりますが、人には損失回避性というものがあります。
 
先にあるものは、失いたくないというものです。
 
つまり、先にかけられた期待を失いたくないということです。
 
この性質を上手に利用することで、ピグマリオン効果は真価を発揮します。
 
こちらの記事もご覧ください。
 
 
 

まとめ

いかがでしたか?
 
期待をかけることで相手を伸ばすピグマリオン効果
 
逆に、期待をかけないことで相手を下げるゴーレム効果。
 
大切なのは、期待の量ではなく、期待自体の質です。
それだけを忘れずにいてください。
 
 
それでは!