ヒロインマインドとは? 〜不幸こそが自分らしさ〜
どーも!青空コーヒーです!
みなさんは、自分が不幸だと感じていますか?
感じている場合は、要注意です。
それはもしかしたら、悲劇のヒロインマインド と呼ばれる状態かもしれません。
周りから厄介がられる、かまってちゃんのような人です。
そして、不幸な状態から脱出したいのに抜け出せないのも、実はヒロインマインドなんです。
今回はそんなヒロインマインドの特徴や、ヒロインマインドになる原因、ヒロインマインドからの脱出についてまとめていこうと思います。
また、ヒロインマインドの人への接し方についてもまとめていきます。
テーマは、
「ヒロインマインドとは? 〜不幸こそが自分らしさ〜」
です!
目次
ヒロインマインド とは?
まずは言葉の説明からです。
ヒロインマインドとは、よく悲劇のヒロイン症候群とも呼ばれます。
今回は、あえてヒロインマインドという言葉を使わさせていただきますね。
簡単にまとめると、ヒロインマインドとは、「わたしって可哀想だわ、なんて不幸なの!」という風に、自分を悲劇のヒロインのように思い込むことです。
物事をネガティブに考えがちで、他人のせいや環境のせいにしがちな、でも構ってちゃんという状態です。
つまり、周りの人からは厄介者扱いされる人です。
でも、実はこのヒロインマインドには、2種類あるんです。
ヒロインマインドの特徴
2種類のヒロインマインド については後ほどまとめるとして、まずはヒロインマインドの特徴についてです。
自分が不幸だとアピールする
まず大きな特徴として、自分が不幸であることを周りにアピールするのがヒロインマインド の特徴です。
「わたし、もうダメかもしれない…」
いかにも構ってちゃん状態ですね。
深層心理としては、「私って可哀想でしょ!だから私のことを見てよ!」という感じです。
大げさな嘘をつく
あからさまで盛り盛りな嘘をつくのも、ヒロインマインドの特徴です。
「私、もうすぐ死ぬかも。」
「もうほんと、みんな私のことだけ変な目で見てくるの!」
人を傷つける嘘ではないので、まぁ正直放っておいてもいいのです。対応としては、「いやいや嘘でしょ〜」と言って欲しい場合と、「そうなの!?」と同調してほしい場合と、いくつか種類があります。
対応については、後半で簡単にまとめます。
人の話は聞かない
ヒロインマインドの人は、基本的に自分中心で全てが進みます。
そのため、人の話は聞きません。
なぜなら、自分が一番不幸でないといけないからです。
万が一、他人の不幸話が自分の不幸話よりも辛かったらどうでしょう?
周りの人は、自分ではなく他人のことを気にしますよね?
なので、他人が自分より不幸であることは認めたくないのです。
そのため、ヒロインマインドの人は他人の話には基本的に興味はありません。
ネガティブ思考
「なんて不幸なんだ!」と常に思っているわけですから、まぁネガティブ思考ですよね。
それ以上でもそれ以下でもありません。
SNSの更新が多い
「私って不幸でしょ!認めてよ!」という承認欲求の気持ちが人一倍強いため、承認欲求を気軽に満たせるSNSを使いがちなのがヒロインマインド です。
周りに言っても煙たがられることが多いのがヒロインマインド ですから、現実世界で言えないとなると、やはりネットの世界に逃げてしまいます。そこで自分の本音やストレスを匿名性という仮面の下で発散するのです。
全てが受動的で自分以外の責任
自分中心とは言いましたが、「不幸になっているのが自分である」という結果だけ嘆いているのです。
つまり、不幸になったのは自分のせいではないのがヒロインマインドの特徴です。
「私は悪くないもん」
「みんな私をわかってくれない」
「なんでわたしだけが頑張っているの」
すべてのことを受け身でとらえます。そして、自分のヒロインマインドのせいとは認めず、他人や周囲の環境のせいにするのです。
幸せが怖い
最後に、ヒロインマインドのやっかいな特徴を2つほど。
1つは、幸せになるのが怖いということです。
幸せは不安であり、不幸でいることが安心と感じるのです。
これには、いろんな理由がありますが、1つとしては、
不幸な状態から幸せになると、「いつかこの幸せはなくなって、また不幸になるのでは?」とネガティブに考えてしまいます。そのため、いまは幸せでいるはずなのに、その先にあるかもしれない不幸しか見えなくなって不安になってしまうのが大きな理由です。
よくあるのが、自分は常に人生における被害者にならなければならないという考えです。
なぜかダメ男に引っかかってしまう人、いませんか?
その人はもしかしたら、幸せになるのが怖いのかもしれませんよ。自分が常に悲劇の主人公である方が、人から注目されて落ち着くのかもしれません。
自覚がない
もう1つのヒロインマインドの厄介な特徴は、自分がヒロインマインドである自覚がないことです。
上記のヒロインマインドの特徴も、全部自覚がありません。
だからこそ直すという発想すらありません。本人的には自分の世界観の中での悲劇のヒロインです。演じているという自覚がないんです。
2種類のヒロインマインド
先ほどから述べているように、ヒロインマインドには2種類あります。
分かれ目は、不幸を幸せと捉えるか、不幸を不幸と捉えるか、です。
「不幸=幸せ」、これはかまってちゃんです。「わーい!私は不幸だ!だからもっと私を見てよ!」状態です。
つまり、無意識的に不幸に傾いているため、自覚はありません。
不幸になるように行動をしているという点では、特徴の1〜3に主に該当します。
もう1つの、「不幸=不幸」は、幸せになるのが怖いタイプです。
不幸が嫌だから幸せになろうとしている点で、自分が不幸であることには自覚が少しあります。そのため、際立った不幸アピールはしません。ネガティブ思考で、幸せになるのが怖いタイプです。
ちょっと応援したくなりますよね。でも、たとえ幸せになったとしても、その幸せを自ら手放してしまうので、しかもそれが常習的になっているので、応援する側も疲れてしまいます。
つまり、どちらにしても厄介なのは変わりありません。
ヒロインマインドになる理由
では、なぜヒロインマインドになってしまうのでしょうか。
愛情不足
承認欲求を過剰に求めるタイプの人は、幼少期に不足した感情を補おうとしているのです。
つまり、幼い頃に愛情を受けられなかったのです。
愛情とは、「ありのままを認める」という意味です。
ありのままの自分を認められずに小さい頃を過ごしてしまうと、どうしても他人の目を気にしてしまいます。
他人に嫌われないように、かつ周りに同情されるように振る舞います。
でも、そうやってビクビク生きていると、どうしても自分を出し切れなくなります。
でもでも、愛情とは自分のありのままを認めてもらうことです。
こうしたジレンマ的な状況の中で自分を認めてもらうには、あえて自分から不幸になる必要があります。自分で自作自演のドタバタ劇を起こすことで、周りが自分のことを心配してくれます。周りが自分に同情してくれるのです。
こうして、悲劇を起こすことに自分らしさを出すことが、承認欲求を満たす手段になってしまうのです。
幼い頃に愛情を受けられないだけで、曲がった生き方でしか自分を認められなくなってしまうのです。
自信がない
上に通じるものがありますが、ありのままを出し切れないということは、つまり自分に自信がないのです。
周りの目を気にしてばかりで、自分がどうしたいとかが欠如してしまい、自信がなくなってしまったのです。
自信がかき消してくれるのは、不安や孤独感です。
自信がないのですから、とっても不安で、孤独です。
そりゃあネガティブにもなりますし、人に注目してもらいたいですよね。「惨めな私をみてよ!」って言いたくなるのもわかります。
不幸から変わるのが怖い
愛情不足は、主に「不幸=幸せ」のヒロインマインドです。
「不幸=不幸」、でも幸せになるのが怖いというヒロインマインドの原因は、現状維持バイアスです。
幸せになるのが怖い、これを言い換えれば、不幸→幸せという変化が怖いということですよね。
人は、変化を恐れる生き物です。
いきなり幸せになると、刺激が強すぎるんです。
そんな急な環境の変化に身を委ねると、いつもの安定した日常がなくなり、しかもその先に何が待っているのかわかりません。不安ですよね?
だから人は、現状を好むんです。幸せになる、幸せになりたくない、の2択ではなく、不幸のまま迷っていたいという現状維持を選ぶんです。
ヒロインマインドからの脱出
では、そんなヒロインマインド から脱出する方法はあるのでしょうか。
潜在意識が原因なのがヒロインマインド ですから、なかなか大変です。
とにかく、まずは自分を認めることからです。
自分が底辺でないことを認める
人は周りの人と比べることで、初めて自分を認識できます。
まずは、周りを見てみましょう。
あなたよりも不幸な人は、絶対にいます。
日本だけに止まらなくてもいいです。世界に目を向けてみてもいいです。
ACジャパンのCMなんか、いい例です。
世界には、まともに水も飲めない人もいます。
そんな方と比較して、自分は本当に不幸なんでしょうか。
不幸のレベルが違いますよね。マズローの欲求については、ご存知の方も多いかもしれません。
ヒロインマインド は、主に第3段階の承認欲求です。
第1、2段階の欲求さえ満たすことができない人がいるのに、あなたはまだ自分が不幸だと言うんですか?それは、見る世界が狭すぎます。
たしかに、自分の長所を見つけるには、世界で比較してもダメです。身近な人にはなくて、自分が当たり前と思っているものこそが、自分の武器なんです。
しかし、短所は逆です。世界中の人と比べたら、自分よりも劣っている人なんてたくさんいるはずです。それだけ、自分はダメではないということです。もしそれでも自分が不幸とかダメとか言ったら、自分より不幸な人はどう思えばいいんでしょうか?
自分が世界の中で一番クズな人間だ、と思い込んでから開きなおるという考え方もあります。
しかし、ヒロインマインドから脱出するには、悲劇を認めないといけないんです。自分が不幸か幸せか、その判断が自分自身でできるようにならないといけません。
そのため、悲劇を認めるという過程が必要なんです。
ありのままの自分を話せる人を見つける
承認欲求は、必要です。しかし、過剰では支障をきたします。
過剰な承認欲求を求めないためには、しっかり自分に愛情を注いでくれる人を見つける必要があります。
もちろん、恋人である必要はありません。恋人が「ありのままの自分を認める」とは限りませんから。
ダメな自分も認めてくれる人であれば、誰でもいいんです。しかし、SNSのような顔も名前もわからないのはダメです。
選択肢としては、精神内科やカウンセラーが一番手取り早くなります。
人に直接話すと言う点を、大切にしてください。
嘘をつかない
その際に注意して欲しいのが、絶対に嘘をつかないという点です。
嘘をついてしまうと、もうその時点でありのままではないですよね。
盛る必要もないですし、隠す必要もありません。
どちらの意味でも、嘘をつかずにありのままの事実、自分の感情を話す必要があります。
話して人に伝わるように言語化することで、自分の言葉に責任を持つようになり、「あぁ自分は不幸だと思っているんだ」とヒロインマインドを認めることにもなります。
幸せになっていいんだと気づく
実は、さっきの3つは意外とできるんです。
問題は、自分が不幸から脱出していいんだと、幸せになってもいいんだと思うようになれるかどうかです。
捉え方を変えましょう。
先ほど、「悲劇を起こすことに自分らしさを出すことが、承認欲求を満たす手段になってしまう」と言いました。
承認欲求をゴールにすると、悲劇によって注目を集めるという手段が手取り早くなってしまいます。
しかし本来、自分の人生ですから、周りの目を気にする必要はありません。自分がしたいことをすればいいはずなんです。承認される必要も、ないはずなんです。
自分自身を出していくことで、幸せになるという道もあるんです。
本当の自分自身を出していいんだと気づくことが、幸せになっていいんだと気づくための近道ですよ。
ファッションだとわかりやすいです。
女装、ロリータファッション、少し痛い目で見られることが多いですが、本人たちはとっても幸せそうですよね。
だって、承認欲求とか関係なく、自己実現の欲求を満たせているんですから。
承認欲求がすべてではありません。それだけはわかってください。
楽しいことをする
あとは、ネガティブ思考に流れないように、常にポジティブになれるような環境に身を置くことが大切です。
自分が心の底から楽しいと思えることをするようにしましょう。
ヒロインマインドの人への接し方
困ったちゃんの構ってちゃんのヒロインマインド、そんな人への接し方は、だいたいこんなところです。
- 否定しない
- 同情もしない
- 構い過ぎない
- 引き込まれないようにする
- 話は半分程度聞く、半分は嘘だと思って聞く
- 不幸であることを認めない、大変とか可哀想はNGワード
- 「そっか」程度で同意するに止める
- 自分の話・意見は言わない
注意点として、「あなたはヒロインマインドよ」と無理に自覚させることは避けましょう。
ヒロインマインドの人が求めているのは、自分がヒロインマインドであることを認めることではありません。自分のありのままを出せることです。
だからと言って、本音が出るように無理に仕向けても、現状維持バイアスが関わります。
ゆっくりと、相手が本音を言いたそうという状態になったときに真摯に耳を傾けるようにしましょう。
もう一点、注意点があります。
それは、ヒロインマインドの人と一緒にいることで、自分が安心しているという点です。
自分よりも劣っている人がそばにいれば、自分がなんとなく優位に立つことができますよね。
果たして、本当にそれでいいのでしょうか?
それは、誰のためでしょうか?
自分だけが安心するために一緒にいるのは、本当の意味での愛情とか絆とか言える関係でしょうか?
身近にヒロインマインド の人がいる場合は、なぜ自分がその人と一緒にいるのか、よくよく考える必要があります。
実は、自分自身も自信がなく、ただ自分より下な人がいるという環境に甘んじているだけかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたか?
ヒロインマインドには2種類ありますが、その原因に大きな違いはありません。
愛情不足、自信の欠如、現状維持バイアス、この3つの原因を簡単に乗り越えることは、難しいかもしれません。
時間はかかりますが、大切なのは「人生の主役はわたし!」とポジティブに考えることができるかどうかです。
悲劇のヒロインではなく、ヒロインです。待っているのは悲劇だけではありませんよ。幸せを素直に幸せと感じることができるように、気持ちから変えていきましょう。自分を変えることができるのは、自分だけですよ!
それでは!