青空の下でコーヒーを

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扁桃体とは? 〜情動反応の生成装置について〜

どーも!青空コーヒーです!
 
情動反応の生成装置と呼ばれるのが、脳の中の扁桃体と呼ばれる部分です。
 
以前の記事では、脳の構造を分解していきましたが、今回は扁桃体の機能について細かく説明していこうと思います。
 
 
タイトルは、
扁桃体とは? 〜情動反応の生成装置について〜」
です!
 
 
 
目次
 
 
 

扁桃体はどのように機能するのか

ここでは、どのように扁桃体が実際に機能しているのかをまとめていこうとおもいます。
 
 
快楽と不快の判断
まずは、情動反応を判断するのが扁桃体です。
 
主には、海馬との関連です。
 
海馬は、よく記憶に関連する部分だと思われていますが、五感情報も扱っています。
 
海馬からの五感情報に対して、扁桃体で快・不快の判断をします。
そして、この情報を再び海馬に返します。
 
こうすることで、感情と記憶の関連性が成り立ちます。
 
トラウマとかは、このあたりの現象といえそうですね。
 
 
 
もちろん、逆もいえます。
身体の調子がいいときは、そのときの五感情報が海馬から扁桃体に送られ、快楽と判断されて記憶されます。
 
そして、その記憶をもとに以後の扁桃体の判断がなされます。
 
 
 
不快感情で興奮状態になる
 
扁桃体は、過度な痛みやストレスなどで興奮状態になります。
 
もっというなら、過度な危険や不安によって興奮状態になります。
 
 
 
 
原始時代で言うなら、ライオンに襲われるかんじでしょうか。
 
もう逃げるしかありませんよね、死の恐怖です。
 
死の恐怖が扁桃体を刺激し、不快の感情で満たします。
 
 
そうすると、扁桃体の影響でストレスホルモンが分泌されます。
主には、アドレナリンコルチゾールです。
 
これにより、筋肉が活性化します。
ライオンから逃げる準備です。
 
こういう状態になると、脳は逃げることに意識を集中させます。
アドレナリンによって、脳の機能がすべて逃げることに集中させられます。
 
 
 
 
つまり、扁桃体が他の脳神経細胞に影響を及ぼすのです。
これを、扁桃体ハイジャックというそうです。
 
アーモンドくらいの小さな器官が、脳をすべて支配するのですから、すごいですよね。ハイジャックと言われても納得します。
 
そして、これが闘争・逃走反応とも関わってくるのですが、それについては今後まとめますね。
 
 
 
 
 
 
とにかく、生きるという意味では扁桃体は一番重要な器官ともいえます。
 
そして、この扁桃体を抑制する器官が前頭前野です。
 
前頭前野の論理的に考えたりする機能によって、興奮状態を抑えることができます。理性的な判断をするのですね。
 
 
 

なぜいま扁桃体に注目が集まるのか?

しかし、なぜいまこの扁桃体に注目しているのか。
それは、原始的な機能と現代において必要な機能でギャップがあるからです。
 
 
現代では死の恐怖は感じにくい
現代は、環境がかなり整備されています。少なくとも原始時代よりかは。
 
はるかに便利な生活を送ることができ、日々快適に生活しているはずです。
 
なので、扁桃体がめちゃくちゃ活性化するような危険な状況はあまりないですね。
 
 
 
ですが、いまのは物理的な話。
 
精神的な話ではどうでしょうか。
 
 
 
 
ストレスにより扁桃体ハイジャックが起こる
先ほど言いました。扁桃体が興奮状態になるのは、危険や不安によって、だと。
 
物理的な危険はなくても、不安は現代社会はとても多いですよね。
 
最低限生きることが叶ってきた現代は、みなさらに上の欲望である、自己実現欲求を果たそうとしています。(詳しくはマズローの欲求で話しますね。)
 
そのため、危険よりも不安がたくさん入り混じっているのが現代社です。
 
 
 
 
なので、そうしたストレスや不安によって扁桃体がハイジャックされます。
 
ストレスホルモンである、コルチゾールとアドレナリンが分泌され、体を支配していきます。
 
つまり、原始的な機能が現代に必要な機能よりも勝っているのです。
なんという衝撃的な事実…
 
 
 
 
前頭前野により興奮は抑制されます。
しかし長期的に続いてしまうと、常にストレスホルモンが分泌されることになります。
 
これは、身体が常にライオンから逃げる体制を整えているような状態です。
ずっと恐怖や不安に対して警戒する緊張状態が続いているような感じです。
 
 
 
ずっとこのような状態が続くと、緊張しているから血圧が上昇しますよね。
不眠にもつながるでしょう。
 
これでは、うつ病やメンタルの不調につながっても仕方ありません。
 
やはり、人間の成長とともに成長してきた大脳新皮質でも、なかなか扁桃体ハイジャックから逃れることができないようです。
 
 
 
 
特にストレスホルモンにおいても、アドレナリンは一時的なものです。いまこの瞬間にライオンから逃げるために筋肉を緊張状態にさせる、これはアドレナリンが主に作用しています。
 
一方、コルチゾールは慢性的に堆積します。ライオン来ないかな…、というのはコルチゾールによるものだと言えましょう。
 
このコルチゾールがたまるのが、ストレスを溜めていると言えそうですね。
 
そもそも「stress = 緊張」ですから。
 
 
 

まとめ

いかがでしたか?
 
今回は、脳の重要な機関である扁桃体についてまとめました。
 
この記事をきっかけに、脳科学とか脳神経学みたいな、そういう分野の勉強もしていこうかなと思います。
 
 
 
 
僕の考えとしては、ストレスを受けないということは不可能なのかなと思います。どうしても自分の思い通りにすべてのことはいかないと思うので。
 
ですから、ストレスを受けないようにするよりも、ストレスを受けてからどう対処するか、ということを考えるべきなのかなと思います。
 
 
 
つまりは、扁桃体を鍛えるということよりか、前頭前野を鍛える方がよいのではないかと思います。
 
 
効果的なのは、マインドフルネスとかですよね。
 
これも今度まとめていこうとは思います。
 
 
それでは!