青空の下でコーヒーを

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木こりのジレンマとは? 〜自覚しつつも効率化できないわけ〜

どーも!青空コーヒーです!
 
みなさんは、「忙しい!」が口癖にはなっていませんか?
 
 
忙しいと常日頃から口にしている人は、大抵の場合はあまり忙しくありません。実はもっと忙しい人が周りにいるはずなのに、忙しいと言っているのです。
 
このような人は、もしかしたら木こりのジレンマに陥っているかもしれません。
 
今回はそんな、木こりのジレンマの特徴と理由、脱出方法についてまとめてみました。
 
テーマは、
「木こりのジレンマとは? 〜自覚しつつも効率化できないわけ〜」
です!
 
 
 
目次
 
 
 

木こりのジレンマとは?

まずは、木こりのジレンマについての説明です。
 
こんな話があります。
書き方は色々あるのですが、とりあえずまとめてあります。
 
 
とある木こりが、がんばって木を切っています。
そこに通りがかった旅人が、木こりの様子を眺めていました。しかし、木こりが斧を精一杯振るうわりには、あまり木が切れていませんでした。よくよく見てみると、木こりの斧は刃こぼれしているようでした。これでは木は切れそうにありません。
そこで、旅人は言いました。
 
「斧を研いだほうがいいのでは?」
 
すると、木こりは言いました。
 
「いや〜そうなんだけどね、でも木を切るのに忙しくて、それどころじゃないんだよ」
 
そう言って、木こりはそのまま木を切り続けましたとさ。

 ちゃんちゃん。

 
 
 
まぁなんでしょう、旅人のどうしようもなさ。笑
 
客観的に見ると、明らかに効率が悪いんです。
でも木こりは、目の前の木を切るということに精一杯で、工夫しようがないと言っています。
 
このように、本人からすると目の前のことで精一杯で多忙で余裕がない状態だけれども、周りから見ると明らかに効率が悪い状態を、木こりのジレンマと言います。
 
忙しいが口癖になっていて、でももっと効率良くなる場合は、ほぼすべて木こりのジレンマと言えます。
 
重要なポイントは、木こり自身も効率が悪いことはわかっていることです。本人も、実は刃こぼれを直した方がいいことはわかっているんです。でも、忙しいを言い訳にしているんです。
 
 

木こりのジレンマに陥るわけ

では、絶対に効率化すべきなのに、なぜ木こりのジレンマに陥ってしまうのでしょうか。
 
 
余裕がない
まず、本当に余裕がない時は、木こりのジレンマに陥ります。
 
もういま目の前のことをすぐにしないと、納期に間に合わない、明日飯を食うだけの金が得られない。こういう状態です。
 
いまやり方を変えてるとかどうこうの話をする暇が本当にない場合は、仕方ありません。すぐに行動するべきです。
 
 
 
しかし、この場合は僕は、木こりのジレンマとは言わないと考えています。だって木こりも、いまこの木を切らないといけない、とは思ってないはずですから。
 
 
そうではなくて、多少の余裕があるはずの時の話をしていきましょう。
 
 
効率化するために作業を止めないといけない
多少の余裕があっても効率化するために時間を割かないわけ、それは効率化するためには作業を止めないといけないからです。
 
木こりもそうですよね。斧の刃こぼれを直すには、木を切るのをやめないといけません。
 
この、「目の前の作業を止める」ことをすれば、効率化はできるんです。至極単純なことですよね。
 
でも、それをしないから木こりのジレンマに陥るんです。
 
いえ、しないんではないんです。できないんです効率化するとわかってても、いまの作業から離れられないんです。
 
 
新しいことはしたくない
なぜなら、新しいことはなるべくしたくないからです。
 
効率化するとわかっていても、新しいこととか不慣れなことは、人はしたがらない生き物なんです。それが未知のものであればあるほど、やりたがらないものです。
 
はじめてのことをするよりは、今までやってきて慣れ親しんだやり方でなんとかするのが人なんです。
 
それが人から言われたものであればあるほど、人は考えることはせずに、目の前の作業をするんです。
 
 
 
これには2つの理由があります。
 
現状維持バイアスに囚われている
 
1つは、このブログのキーワードである現状維持バイアスです。人は変化=危険と捉えて、新しいことをすることで生まれる変化を恐れます。そして、何もしないで迷うことを選んで現状に甘んじる、人はそんな弱い生き物です。
 
刃こぼれを直すという新しいことですら、面倒とか感じてしまうので、何も考えずにただ木を切るのが楽なんですよね。
 
人任せにしている
もう1つは、人任せです。
言われたことをそのままやれば、その指示をした人に責任が生まれますよね。そのやり方は効率悪いと言われても、いやだってあの人が言ったから、と他責にできるんです。
 
自分が効率良い方法を考えてやったとしたら、もしそれで失敗でもしたらどうでしょう。自分の責任になってしまいますよね。それは嫌だ、と思ってしまうことで、何も考えずに言われたことをやるのも、これまた木こりのジレンマです。
 
 
 
現状維持バイアスと、人任せ。
 
この2つが、木こりのジレンマの原因です。
本当にいま目の前のことをしないといけない場合は除きますが。
 
もし自分が、効率悪いとわかっているのに今のままやり続けている場合は、果たしてどちらのパターンでしょうか?
 
言われたことをやっている場合は、人任せ。
自分で考えてやっている場合は、現状維持バイアス
 
さて、原因がわかったら、木を切るのをやめにかかりましょうか。
 
 
 

木こりのジレンマからの脱出

では、どうしたら木こりのジレンマから脱出できるのでしょうか。
 
人から言われたときの場合、そうでない場合で脱出方法も変わりますので、それぞれ説明していきます。
 
 
まずは、人から言われたときの木こりのジレンマからです。
 
なぜ新しい方法をやっていなかったのか考える
まずは、もっと効率良い方法があるのに、なぜそれをやっていないのか、その理由を考えましょう。
 
指示した人も、それが効率悪いとわかっているのかもしれません。
 
もしそうだったら、より効率良い方法ができない理由があるのかもしれません。
 
まずは、効率良いと思われる別の方法に関するデメリットを探しましょう。
 
ついついメリットを考えがちですが、デメリットの方が大切です。何事もリスクマネジメントは大切ですから。
 
指示した人がより効率良い方法をやっていなかった理由は、おそらく以下の4つに分かれます。
 
1、新しいやり方すら考えていなかった
2、やろうとしてたけど、ただただ行動に移せていなかった
3、やろうとしてたけど、当時はデメリットが大きくてできなかった
4、やろうとしてるけど、今もデメリットが大きくてできない
 
 
デメリットが小さい→とにかくやってみる
先ほどの1,2の場合は、とにかくやってみることをお勧めします。
 
1の場合は、だれもやったことがないので、だれもデメリットもなにも考えたことすらないはずです。おそらく考えきれていないデメリットやリスクもあるでしょう。
 
それでも、とにかくやってみるといいです。そういう考え方をできる時点で、人とは違うなにかを持っているはずですから。
 
そして、そういう人とは違う考え方をする方は、今までもそうやって新しいことを考えて挑戦してきたはずです。自分で自分の道を切り開くことができる人ですから、問題ないです。
 
2の場合は、デメリットに関しては指示した人も考えていたはずです。そして、デメリットが小さいから、やった方がいいと分かっています。
 
それでもやりきれていないのは、指示した人自身が現状維持バイアスに囚われているからです。新しいことをするのが面倒なんです。
 
だからこそ、とにかくやってみるといいです。指示した人も、やってくれると嬉しいはずです。だって、もし失敗したら、やった本人のせいにできるのですから。
 
 
デメリットが大きい→一度立ち止まって考え直す
当時はデメリットが大きかった場合や、今もデメリットが大きくリスクがあるときは、一度立ち止まるべきです。
 
自分が最初からそのリスクに気付けていなかった場合、リスクへの対処方法になるともっと考えつかないはずです。
 
自分がやっても、デメリットが大きいだけリスクを負うことになります。人任せにしたいからやっていなかった分だけ、自分が責任を負うのは嫌なはずです。
 
しっかりデメリットを見つめましょう。その上でも、多少のリスクを背負ってでもやるべきと思っているなら、あとは人任せにしている自分の心構えだけがブレーキになっているはずです。
 
 
心のブレーキを外して、自分の責任で行動する
あとは自分の心の問題です。
他人任せにしたい。自分のせいにはしたくない。
 
これは、自信のなさの現れです。
別の記事で説明しているので、そちらをご覧ください。
 
 
 
現状維持バイアスであることを自覚する
続いて、人から言われたことではなく、ただ自分が効率悪いと思ってるけどやっていることについてです。
 
まずは、自分が変化を恐れていることを自覚しましょう。人の意識と無意識を考えてみることから始めましょう。
 
新しいことの方がいいとわかってるのに、でもやれない。ただ面倒だと思っているだけであれば、次のステップに進みましょう。
 
面倒だけでなくリスクがありそうと考えている場合は、先ほども言いましたが、まずはリスクマネジメントです。予防線を張ることを考えましょう。
 
 
 
スモールステップの原理で、小さなことから始める
人は変化を嫌いますが、小さな変化を積み重ねれば、それは徐々に受け入れるものなんです。
 
そのため、現状維持バイアスを打ち破るには、スモールステップの原理が大切です。
 
こちらの記事をご覧ください。
 
 
 
自動化する
そして、人が考えないようにする最高級の効率化こそが、自動化です。自動でできるようにすれば、無駄なことは考えずに作業を行うことができます。
 
木こりが斧ではなくチェンソーを使ったり、もっと一気に伐採できるようにブルドーザーやトラクターのような機械を使ったり。ちょっと度が過ぎましたかね笑
 
自動化することによるメリットは、
・無駄な手作業をなくす
・人為的なミスを減らす
・感情が介入しない
 
などです。
最終的には、無駄なことは考えないように自動化することが、ひとまずはゴールになります。
普段の自分においても、自動化できることはありませんか?やった方がいいと思っているのに、できてないことで、自動化できることはありませんか?
 
僕の例では、家計簿は全部マネーフォワードで自動化しています。一部は手動入力もありますが、クレジットの引き落としやSuicaなどは自動なので、ほぼ自動ですべてを管理できています。これなら、いま自分が自由につかえるのがいくらなのかというのが把握できますよね。
 
現状維持バイアスに囚われているときは、基本的には面倒と思っていることがほとんどです。なので、自動的に感情を入れずに行えるようにしていくことが必要になります。
 
 
 

まとめ

いかがでしたか?
 
木こりのジレンマは、本人も効率が悪いと思いながらも、本人からすると目の前のことで精一杯で多忙で余裕がない状態だけれども、周りから見ると明らかに効率が悪い状態のことを言います。
 
そしてその原因は、現状維持バイアスか、人任せのどちらか。
 
人任せの場合は、まず効率がいいと思われる方法をしていない理由を考えることが大切です。
 
現状維持バイアスの場合は、スモールステップの原理で少しずつ変えて、自動化をゴールにするのがおすすめです。
 
 
 
7つの習慣をご存知の方は、第二領域の話もご存知かと思います。
人は、重要なことよりも緊急なことを優先しがちになります。しかし、人の成長には重要だけれども緊急ではない、第二領域のことに取り組むことが大切です。
 
ぜひみなさんも意識的に、第二領域のことに取り組んでみてはいかがでしょうか。
 
それでは!