スモールステップの原理とは? 〜細分化してやる気を出す!〜
どーも!青空コーヒーです!
みなさんは、難しいこと、面倒臭いことでもすぐに取り組める人ですか?
僕はとっっても面倒くさがりの怠け坊主なので、いかに効率良くやるかを考えるタイプです。
なので、面倒臭いことはあまりやる気が起きません。
そういう心理面での壁が大きいときに、壁を壊す非常に有効な考え方として、スモールステップの原理というものがあります。
まぁその名の通りではあるんですが。笑
今回はそれについて説明していきます。
タイトルは、
「スモールステップの原理とは? 〜細分化してやる気を出す!〜」
です!
目次
スモールステップの原理とは
スモールステップの原理とは、本当にその名のとおりです。
小さな単位に分割し、1つ1つの段階を小刻みにすることにより、成長意欲が高まるというものです。
よく教育分野で使われますね。
例えば、因数分解しろ!とか中学生1年生に言っても、なかなかすぐにはできないですよね?
(現在、因数分解を習うのは中学3年生です)
ですから、わかりやすいものから順番に説明する、たとえば文字を使うことになれたり、文字の掛け算割り算になれたりする必要があります。
つまり学習内容を小さく分解して教えていくんです。
学習促進には、間違うことよりも、正しいことをするほうが重要のようです。
(僕自身としては、この日本の正解主義教育が欧米から遅れをとる理由なので、この根本的な部分からなんとかするべきだとは思いますが...)
特に教育分野ではそうですが、日常生活や仕事でも同じです。
そして、正しいことや成功につながることをするのは、モチベーションの維持につながります。
そして、やることが小さいと、達成感を簡単に味わうことができます。そんな達成感がたくさんあると、モチベーションを維持できそうですよね。
そのような理由で、スモールステップの原理はあらゆる場面で有効だとされています。
僕の以前の記事でも、この概念は紹介していますので、気になる方はどうぞ
なぜスモールステップが必要なのか
スモールステップが必要な理由は、主に2つあります。
1つは先ほども説明したのですが、再度まとめますね。
小さな達成感をたくさん得て、モチベーション維持
1つ目は先ほども言いましたが、スモールステップの原理に従って小さく分解することで、小さな達成感をたくさん得ることができ、モチベーションの維持につながります。
人の脳には、報酬系という回路があるそうです。いま僕も勉強中です。
人がやる気を出すときは、この報酬系を満足させるといいそうです。
そのためには、達成感、よろこび、楽しみ、そういうポジティブな感情が必要になってきます。
スモールステップの原理に従えば、課題を達成できるレベルまで落とし込むことができるので、報酬系を簡単に満足させることができます。
これが結果として、モチベーションの維持につながります。
どこでつまづくかを事前に把握することができる
もう1つの理由が、つまづきポイントをあらかじめ把握することができるためです。
面倒なことでも、分けようと思えばいくつもの段階に分けることができます。
そうすると、どこでつまづくかがわかる可能性が高まります。
たとえば、また因数分解の例を使いますね。
因数分解を早く正確に解けるようになるのが目標だとして、
文字の扱いがわからないのか
掛け算が苦手なのか
公式を覚えるのが苦手なのか
たぶんもっと分けられるんですけど、たくさん課題があるはずです。
因数分解、という1つの課題ではどこにハードルがあるかわかりません。
しかし、それをスモールステップの原理にしたがって細分化することで、ハードルがどこにあるかわかるようになります。
そして、それが実行可能かどうかも見えやすくなります。目の前の道筋が細かく示されているんですから、感覚的にもわかるとおもいます。丁寧な道案内のようなイメージでしょうか。
こういった課題発見の点からも、スモールステップの原理は有効活用できそうですね。
スモールステップの原理の適用方法
では、実際にスモールステップの原理を使うには、どのようにすればよいのでしょうか。
順を追って説明していきますね。
ゴールの設定をする
がむしゃらに細分化するよりも、まず先にゴールを設定し、目標や目的を明確にします
- なぜその行動をする必要があるのか
- 本当にそれをしなければいけないのか
ということをまずは自分に問う必要があります。
ここが明確でないと、たとえ細分化しても行動にはつながりません。
小さな達成感をたくさん得てモチベーションを維持することで、最終的にあなたはなにを達成したいのですか?
そこがはっきりしたら、次のステップです。
実行可能な段階までスモールステップ化する
ゴールが決まったら、ここからスモールステップの原理を応用していきます。
ポイントは、実行可能な段階まで可視化することです。
どういうことか。
簡単にいうなら、具体的な行動を落とせる段階まで細分化する、でしょうか。
「このデータまとめといて〜」
と上司に言われたとしましょう。
ゴールはもちろん、データをまとめて上司に提出することです。
それまでにすべきことはなんでしょうか?
データをエクセルに入力して、関数使って表新しく作って、あれどの関数だっけ?、文字の大きさとか見栄えはどうしよう、入力したデータ間違ってるじゃんなおさなきゃ、あれまだまとまってないけどどうすればいいかわからない...
スモールステップの原理を使ってそうに見えて、できないとこんな感じにあくせくしてしまいます。
実行可能な段階まで、言われればすぐ行動に移して15分以内には終わるくらいのレベルで細分化していきましょう。
でも、スモールステップを考えている現状では見えないこと、具体的なレベルまで落とせないことがある可能性があります。
先ほどの例で言うなら、資料の見栄えとかは後から気にしましたよね。
もちろん最初から思いつけばその方がいいです。
しかし、データを処理して形にしないとわからない課題もあると思います。
そういうときは、そのままわからない状態でも大丈夫です。
考えているだけでは、なにも進みません。
前に進んでいることを実感できるからこそ、スモールステップの原理の効果が働いてくるんです。
小さな達成感を得ることを最優先にして、モチベーションが高まってから新しい課題にトライする、それで構いません。
とにかく行動することを意識していきましょう。
時間配分を考える
スモールステップによって行動が可視化できたら、即行動!!!
...の前に、時間配分だけ意識しましょう。
ダラダラやっても仕方ありません。
終わらなければ、意味ありません。
デッドライン効果というのもありますので、期限を主体的に設定することで、集中して取り組むことができます。
そして、もし設定した時間内に終わらない場合は、何に問題があったのかをはっきりさせましょう。
- 設定した時間が短かったのですか?
- 課題の量が多かったのですか?
- 関係ないことに気が向いてしまいましたか?
おおよそ上の3つのどれかに当てはまるのではないでしょうか。
原因がわかったら、次のスモールステップ化の時にそのことを意識しましょう。
こうしてPDCAサイクルを回すことで、効率よくたくさん小さな達成感を得ることができるようになります。
(PDCAサイクルについては、またいつかまとめますね)
確実にこなす
まぁなによりも、ここなんですけどね(笑)
スモールステップで可視化して、時間配分まで整ったら、あとはやるしかありません。
もしやりたくないとこの段階で感じてしまうのであれば、精神的な壁がまだあるようです。
やらない方がなにもしなくて済むし、いまはその方が楽だからな〜
明日の自分がやってくれるっしょ〜
という短期的な欲にまみれた、将来を楽観視しすぎているもう1人の自分がいるはずです。
明日やろうは馬鹿野郎
聞いたことありますよね、とても心が痛くなる言葉です。(笑)
でもその通りだと思います。
とにかく行動すること、この段階まできたらそれしかありません。
たまにはご褒美を
ずっとスモールステップの原理に縛られると、たしかに前進はするのですが、遊びたいとか楽したいという自由な自分を抑え込む形になってしまいます。
時には、そんなあっけらかんとした自分のためにも、ご褒美を用意してあげるのもいいことです。
スモールステップ化したからといって、各ステップに褒美が必要というわけではないです。
そこは自分で調整するとよいと思います。どれくらい褒美がほしいのか、どんな褒美がほしいのかは、個人差めちゃくちゃあるはずなので。
スモールステップ化の注意点
最後に、スモールステップの原理を使うときの注意点をまとめておきます。
自分自身のキャパに合わせて細かく分解する
「細分化はどこまですればいい?」
というのがよくある質問です。
ネットとかで細分化とか調べても、答えは出てきません。
なぜなら、それは個人で調整することですし、最適解は個人で決めることですから。
ネットに答えを求めてしまうと、そういう根本的な原則を忘れがちになります。
一般論で言えば、15〜30分でできるくらいに細分化しましょう。という感じです。
しかし、それでもできない人は多いと思います。これは僕の意見ですが。
それなら、もっと細分化してもいいのではないでしょうか。
僕の場合、筋トレするのがとても億劫です。
本があるので、それを見ながらやってはいるのですが、面倒です。
なので、
本を開く、着替える、読む、床に寝そべる、腕立てする
くらいまで僕は細分化しています。
やる気とかそういう精神論だけで片付けてはいけません。
スモールステップの原理でなによりも大事なのは、行動を起こすための精神的な壁を階段にしてとにかく登ることです。
Aさんは5分で終わるかもしれません。
でもBさんは苦手だから30分かかるかもしれません。
スキルにも差はありますから、自分の基準と一般的な基準、周りの基準を一緒にする必要もありません。
細分化の具合は、自分で決めていいんです。
「どうしたら自分が一番行動に移すことができるのか。」
この視点だけで考えてみてください。
1つのステップには1つだけ
よくありがちなのが、
AしてBしてCをする
というステップ。
このステップの中には、3つのステップがありますよね。
スモールステップの原理では、1つステップにやることは1つだけです。
誤反応を少なくする
達成感や成功体験を正反応といい、その逆を誤反応というそうです。
スモールステップの原理では、細分化される分やることは多くなっているように見えがちです。
そして、そんな中でつまづいてしまうと、なかなかモチベーションアップにはつながりません。
1つ1つのステップにおいて、誤反応を少なくすることは非常に大切です。
外部環境を整えたりすることもその1つです。
たとえば、自分の時間に集中しているのに電話が来て遮られていしまう、これがストレスに繋がったら誤反応といえそうですよね。
そのような誤反応ができるだけ起こらないように準備をするのも、忘れがちではありますが大切なことです。
まとめ
いかがでしたか?
以下の記事は、スモールステップの原理に大きく関わる記事となっています。
そして、なぜかわかりませんが、一番読まれている記事です。(笑)
みなさんやはり、行動したくないんですよね。
わかります、現状維持の方が楽ですから。
なにもせずにお金もらって生活できればいいですもんね。
そんなにやりたいこともないですもんね。
でもこのままではいけないと思っている自分がいて、でもでも何からしたらいいのかわからないと思っている自分もいて、という感じですよね。
だからこそ、スモールステップの原理はそんなあなたの解決手段となる可能性があります。
ぜひスモールステップ化で、モチベーション高く生きていきましょう!
それでは!