青空の下でコーヒーを

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正解主義は時代遅れ 〜納得と修正が大事〜

どーも!青空コーヒーです!
 
みなさんは、常に正解を求めて生きてはいませんか?
 
「正解主義」と言われるこの考え方。
もう、いまの時代には合いません。
 
なぜ正解主義の考え方になってしまったのか。
どうすれば正解主義の考え方から脱出できるのか。
 
AmazonとかTwitterを例にして、正解主義についてまとめてみようと思います。
今回のテーマは、
「正解主義は時代遅れ 〜納得と修正が大事〜」
です!
 
 
目次
 
 

正解主義とは?

まずは言葉の説明から。
 
正解主義を簡単にまとめると、
「常に正解があると思ってしまうこと」
これでいいと思います。
 
 
この記事の結論は簡単です。
人生のあらゆることに正解はありません。
 
しかし、そんなことはわかっていても、でも正解を探してしまうのが世の中の大多数の人だと思います。
 
僕も実際そうです。
最近はコンサルタントになってからというものの、いろんな問題に目を向けるようになりました。
 
スーツを長持ちさせるにはどうすればいいか。
皿を洗うのに最適な方法は何か。
 
という小さな問題から、
 
日本経済はどうあるべきか。
人生はどうあるべきか。
 
という大きな問題まで。
 
それぞれの命題の答えを探していて、その唯一解があると信じています。
 
 
しかし、もうおわかりの通り、これらの問題に正解はありません。
 
 
正解主義について、まず言えることは2つです。
 
1つは、事前の情報収集は大切だということ。
スーツを長持ちさせるにはどうすればいいか、という先ほどの問題にぶち当たった僕は、まずGoogle先生に聞いてみました。
 
そして、10個ほどページをさらっと見て、良さげな情報だけピックアップして、それを正解だと思って、スーツの手入れをします。
 
でも、実はこの情報収集も、正解主義の発想のうちの1つになりかねないんです。
 
というのも、それをそのまま鵜呑みしている場合は、正解を探していることに過ぎないからです。
 
 
そして2つ目は、状況は目まぐるしく変化していることです。
 
いまはネット社会による、超スピード社会です。
その時々によって、状況はどんどん変わっています。
 
それなのに、常に同じ答えがあるとは、必ずしも言えませんよね?
 
 
情報収集は大事ですが、その情報も状況が変われば使い物にならないかもしれません。
 
正解主義のまま、情報をただ鵜呑みしていると、思いも寄らない方向へと進んでしまう可能性が高くなります。
 
 
 
さらに、情報を収集する力、いわゆる情報処理力は、これからの時代はコンピューターやAIに淘汰されます。
 
情報処理力が重視される世界は、答えがあります。
「3年前のアメリカの消費者態度指数は?」というような、確実に答えのある情報については、正解にいち早くたどり着くことが求められます。
 
ですがこれは、もう人間がテクノロジーには勝てない時代ですし、テクノロジーをうまく利用することが求められる分野です。
 
 
 
つまり、人には情報処理力があまり重視されなくなった、正解主義ではなくなってしまったのが現状です。
 
 
 

なぜ正解主義になってしまったのか

現状として正解主義はあまりいい意味に捉えられません。変わるべきだというのが世論です。
しかし、変化できずに正解主義のままいるのが日本人です。
 
では、なぜ正解主義になってしまったのでしょうか。
主に理由は2つです。
 
古くからの教育体制
1つは、環境要素的な点として、教育体制が古いままで、正解主義を推しているからです。
 
学校のテスト、受験、いろいろ考えてみてください。
選択問題とか、よくありましたよね。
 
出題者から選択肢を与えられ、解答者は正解を当てさせられる。
 
こんな環境になれていたら、どうなるか。
 
問題には答えがあり、その選択肢は他人が示してくれる。その中に必ず答えがある。そう勘違いしてしまうのです。
 
 
また、教育体制としては、マンツーマンでは人的にも時間的にもコストがかかります。
これでは効率が悪いため、どうしても集団授業になります。
 
そして、それはテストや受験でも同じ。統一的に効率的に受験者の判別をするには、選択問題が手っ取り早いんですよね。
マークシートが流行るわけなんです。
 
 
欧米では、討論形式の時間が多くとられています。
しかし日本では、なぜ鎖国することになったのか、それが正解だったのか、という議論をせずに、ただ歴史を学ぶだけです。
 
 
 
失敗したくない
正解主義のままでいる2つ目の理由は、失敗したくないからです。間違えたくないからです。
 
これは、学校での教育で正解と間違いのみという世界で成長したため、それが価値観として染み付いてしまっているから生じる感情です。
 
 
なにが正解かわからない世の中なのに、間違えたらいけないと小さい頃に教えられたから、正解を探す。
 
しかも、一発で正解しないといけないというのが危険な価値観です。
 
たしかに、テストは一発勝負、受験も一発勝負でした。
 
 
しかし、人生は長いです。一発勝負ですべてが決まるなんてことはありません。小さな選択の積み重ねです。
 
 
 

正解主義からの脱出

それでは、どうしたら正解主義から脱出できるのでしょうか。
 
リクルートで教育改革実践家の藤原先生が、正解主義と調べるとよく出てきます。
 
彼の意見をベースにしつつ、世界的な実例を取り上げて、まとめようと思います。
 
正解主義から修正主義へ
藤原先生のキーフレーズは、「正解主義から修正主義へ」です。
 
いままで正解主義だったが、そもそも社会の多くのことにおける正解は誰にもわかりません。
 
だから、正解を探すのではなくて、とりあえず行動して、それから修正していくことが大事です。
 
 
このとき求められるのは、情報をただ集めるのではなく、それをどう理解して使うのか、という情報編集力です。
 
もっとわかりやすいのが、ジグソーパズル型からレゴ型へ、という言葉です。
 
 
正解主義では、常に100%を求めるので、完成形がすべてでピース1つ欠けてはいけないジグソーパズル型です。
 
しかし修正主義では、参考例はあるものの、一度でその完成形になるのは難しく、都度修正が必要です。そして、参考例通りに作らずに、独創的に作ることも構わないのです。それがレゴ型
 
 
大切なのは、その完成形が自分にとって納得するかどうか
 
つまり、修正主義で大切なのは、正解ではなく納得感す。
 
 
とりあえず行動してみる
つまり、修正主義では最初から100%を求めなくていいのです。
 
どういうことかといえば、とにかく一歩踏み出せということです。
 
 
一度とりあえずやってみて、多少の失敗はあるものの、そこから得られることの方が大きいんです。
 
失敗は成功の元、という概念ですね。
 
 
 
社会に出たら、4択問題はありません。
むしろ逆です。
自分で4択を作り、仮説のもと、まずどれかをやってみて、よければそのまま、ダメなら修正する。
そんな試行錯誤をして納得解を探すことが、社会では求められるのです。
 
 
だから、学校でもそういう教育をするべき、というのが藤原先生の意見です。
 
実際、藤原先生が運営する学校で作られた「よのなか科」という場所では、「なぜ戦争は起こるのか」「もし別の選択肢を選んだら」、という議論をしているそうです。
 
そして、そのトピックの専門家をゲストとして招き、プロが子供の意見を促して、褒めてくれるそうです。
 
そんな環境なら、子供でも自己肯定感が高まりそうですし、自分で考えること、自分で正解を作ることの面白さを感じてくれるでしょう。
 
ゆとり、脱ゆとり、そういう問題ではありません。
 
子供を正解に誘導させるのではなく、子供自身に正解を考えてアウトプットしてもらうことが最も重要なんですね。
 
 
AmazonTwitterを例に修正主義を考える
では、実例から修正主義について考えましょう。
 
一番いい例は、GAFAと呼ばれる企業ですね。
デジタルプラットフォーマーと呼ばれる、Google, Apple, Facebook, Amazonの4企業です。
 
この4企業は、まさに修正主義です。最初から成功なんてしていません。
 
僕はりんご信者なので、iPhoneをずっと使っています。
iPhoneを使われる方ならよくわかると思いますが、アップデートが多いですよね。OSも、機種も。
 
あれはどういうことかというと、とにかく商品を世に出して、世間の声を集めて、それに合わせて修正していく、という方針を取っているからなんです。
 
Amazonも、Googleも、いまでは欠かせない存在として私たちの生活に入ってきています。
 
しかし10年前に戻って考えてみてください。あなたの生活に、本当にAmazonGoogleはいましたか?
 
 
おそらく、知っていた人はほとんどいないでしょう。
 
でもかなり前から2つの企業はありました。
 
サービスを世に出して、積極的に意見を取り入れて、修正して、世に出して、というサイクルをひたすら繰り返したんです。
 
そうしたら、あらゆる人を満足させる、最高のサービスになっていったんですね。
 
 
 
もう1つ例を。Twitterとかどうでしょう。
 
最初は、正直あまり評判はよくありませんでした。
しかし、だんだんとセキュリティ関連やサービス面で改善されていき、多くのユーザーを集めるようになりました。
 
 
世界における成功者は、みな修正主義です。
とにかく70点くらいで世に出して、意見をもらうことができているんです。
失敗を恐れずに、間違えてもいいから、そこからやり直すという強い気持ちがあります。
 
 
日本企業は、最初から正解を求めがちです。LINEとか楽天みたいな修正主義の会社こそが、これからの時代は成功していきます。
 
そして、それは人も同じ。
いつまでたっても100%まで精度を高めてから資料を提出しようとする部下と、とりあえずの形で上司に出して意見を入れて資料の修正をする部下。どちらが求められる部下でしょうか。
 
 
 

まとめ

いかかでしたか?
 
常に正解を求めてしまう正解主義は、もう時代遅れです。
 
今の時代は、修正主義です。レゴ型です。amazonGoogleを真似してください。
 
考えていてばかりで進まないのは問題です。
とにかく一歩踏み出して、そこで得られた結果をもとに判断して修正する、修正主義型人間になっていきましょう!
 
それでは!