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DESC法とは? 〜アイメッセージを上手に伝える妥協点探し〜

どーも!青空コーヒーです!
 
みなさんは、自分の言いたいことをしっかり相手に伝えることができていますか?
 
コミュニケーションって難しいですよね。人の悩みはすべて人間関係によるもの、というアドラー心理学の言葉の通りだと思います。
 
相手を責めるような攻撃的な姿勢、自分だけが我慢して何も言わない消極的な姿勢、どっちにしても不快な感情が残ってしまいます。
 
そのため、「自分の気持ちをしっかり理解した上で相手も配慮した、互いを大切にしながら、自分の言いたいことを率直に伝えて、納得してもらう。」
このようなアサーションと呼ばれるコミュニケーションが大切だとされています。
 
今回は、そんなアサーションの中の1つである、DESC法についてまとめてみました。
テーマは、
「DESC法とは? 〜アイメッセージを上手に伝える妥協点探し〜」
です!
 
 
 
目次
 
 
 

DESC法とは?

まず、DESC法について簡単にまとめます。
 
DESC法は、アメリカの心理学者、ゴードン・バウアーによって提唱された、アサーションと呼ばれるコミュニケーション手法の1つです。
 
DESCはもちろん、頭文字です。
机のDESKと間違えやすいですが、最後は選択のChooseなので、Cですよ!笑
 
Describe 描写する
Explain 説明する
Specify 提案する
Choose 選択する
 
このD,E,S,Kの順に話すことで、相手に流されることなく、自分の主張を納得感を持ってもらいながら伝えることができるようになります。
 
論理的にも、感情的にも、どちらの面でも訴えることができる手法です。
そのため、相手と信頼関係を築きやすくなります。
 
ぜひこのDESC法を身に付けて、上手なコミュニケーションをとりたいものですね。
 
 
 

D、E、S、C、について

それでは、DESC法について1つずつ見ていきましょう。
 
D:客観的な事実を描写する
まずはDです。
 
Describe 描写する
 
なにを描写するか。それは、客観的な事実です。
最初に客観的な事実や状況を伝えます。最終的な妥協点を見つけるために、話し合いの場を整えるのです。
 
 
注意すべきポイントは、感情と事実を分けること。
最初に伝えるべきは、事実のみです。
事実は、相手も自分と同じように捉えられるはずです。捉えた際の感情に程度は違えど、立場が違えど変わらないことが事実です。
 
データを用いて端的に伝えると、よりよいですね。
 
 
E:自分の気持ちを説明する
続いて、Eです。
 
Explain 説明する
 
何を説明するか。それは、自分の気持ちです。
 
Dで客観的な事実を伝え、相手を同じ土俵に立たせます。
しかし、その事実の捉え方は人それぞれです。
 
そこで、まずは自分の主観的な気持ちを説明するのです。
相手との乖離があることを、ここできちんと説明するのです。
 
 
注意すべきポイントは、感情的にならないことです。
感情的になってしまうと、相手も感情的になり、攻撃的な議論になってしまいます。
 
そうではなくて、とにかく冷静に説明することが大切です。
 
そして、自分の弱い面、困っていること、よりよくできると思っていることを伝えるとよいです。
 
 
S:現時的な妥協案を提案する
そして、Sです。
 
Specify 提案する
 
いま相手と自分が置かれている状況に自分が困っていることを伝えたのちに、相手にしてもらいたいことを提案します。
 
 
注意すべきポイントが、ここは多いです。
 
まずは、現実的な妥協案であること。
あまりにも的外れなことを言っても、相手はなにも聞く耳を立てないはずです。
そのためにも、明確で、具体的、この2つを意識する必要があります。
 
 
そして、命令や強制ではないこと
あくまでも提案というスタンスが大切です。命令や強制だと、自分が相手より上にある感じですよね。
 
でも、その状況に置かれているのは、自分も相手も対等なはずです。フェアな提案をすることが大切です。絶対に相手を責めるようなことはしてはいけません。
 
 
C:YesとNoのどちらも想定した上で、選択してもらう
最後に、相手に行動に移ってもらうために、選択をしてもらいます。
 
Choose 選択する
 
なぜ選択してもらう必要があるのか。それは、先ほどの提案に対して、YesとNoの2通りの答えがあるからです。
 
Yesなら話は早いです。その提案の通りに物事は先に進みます。
 
問題はNoの場合。この方が多いとは思いますが。
なので、Noと言われた場合も想定して、その場合の代替案を新たに提案する必要があります。妥協点を探すのがゴールであるからです。
 
 
注意すべきポイントは、ここもいくつかあります。
 
まず、想定外の場合にも冷静に対応することです。
Noと言われた場合でも、いくつかパターンがあるかなと思います。
先ほどの提案に、やんわり拒否した場合、怒った場合、いろんなことが想定されます。
ときには想定外の反応をされるかもしれません。
 
そんなときに、こちらが感情的になっては、元も子もありません。絶対に冷静でなければ、このDESC法は意味がありません。
 
 
そして、双方にメリットがあることを主張することです。あくまでもゴールは妥協点。どっちにもメリットがあり、少しのデメリットがあることが大切です。片方だけにメリットがあっては妥協ではありません。
 
 
そして、前のステップに戻らないことです。特にDとEですね。
状況や自分の感情を何回も整理していると、先に進まないイライラ感がどちらにも発生してしまいます。
 
代替案を何回も提案するのも避けるべきですが、あらゆるパターンを想定しておくことで、それも回避できると思います。
 
DESCの流れに沿って、スマートに妥協点を探しましょう。
 
 
 

DESC法の例

ではわかりやすいように、DESC法の例を考えましょう。
 
他のサイトでは、遅刻する友人や上司への報告などが多いですが、僕のブログでは男女を例にすることが多いので、デートでのワンシーンにしましょうか。笑
 
 
相手(女性)は、少し露出が多い服を着がちです。足も腕も出しまくり、ヘソも出して、胸も谷間ががっつり見えています。
でも自分(男性)は、もう少し露出を抑えてほしいと思っています。
 
 
Describe 描写する
「最近さ、君ってけっこう肌見せているよね。ヘソも出しているし、谷間も見えちゃっているし。」
「そうね。そういうファッションが好きだからね。」
 
 
Explain 説明する
「でもね、僕はそんな君が心配なんだ。周りからやらしい目で見られている君の近くにいると、僕も嫌な思いをするし。あと誰か変な人に捕まっちゃいそうな気もするから。」
 
 
 
Specify 提案する
「だから、もう少し露出を抑えてほしいんだ。特にヘソと谷間は隠してほしいかな。」
 
現実的で具体的な提案を心がけます。
 
 
 
Choose 選択する
「もし露出抑えてくれたら僕は嬉しい。でも君も肌を見せるのが好きって言っているから、君の意思も尊重したい。だから、そういうファッションが好きな理由を聞いてみたいかな。」
 
やんわりとNoへのワンクッションを置いておきます。
 
「だって、少しは女性っぽく見せたいじゃん?
でも、たしかにヘソと谷間は男がよく見てくるもんね。
肩までならいい?」
 
「うん、それならいいよ。」
 
「わかった、じゃあそうする。注意してくれてありがとう。」
 
 
 
まぁこんな展開になるのも、彼女が優しいからですよね〜笑
 
なんとなくでDESC法の展開をつかんでくれたら嬉しいです。
 
 
 
 

DESC法の注意点

最後に、DESC法の注意点をまとめます。
 
Youメッセージではなく、Iメッセージで
自分の感情を伝える、特にEでの注意点です。
 
自分の気持ちを伝える際は、Youメッセージではなく、Iメッセージを意識しましょう。
 
Youメッセージは、相手が主語での話し方です。
「君ってほんと露出好きだよね。」
なんか嫌な言い方ですよね。
Youメッセージだと、どうしても君はダメという否定的な表現になりがちです。
 
だからこそ、客観的な事実に対して相手が知らない自分の感情を伝えるためにも、Iメッセージにして自分を主語にする必要があります。
 
そうすることで、相手も受け入れやすくなります。
 
 
結論の選択から逆算する
DESC法を使うときは、必ず結論であるCの選択から考えます。逆算的に考えなければいけません。
 
なぜかといえば、妥協点がゴールだからです。
妥協点がはっきりしないのに提案しても、本当にその妥協点にたどり着けるかわかりません。
そして、選択にはあらゆるパターンを想定しておくことが大切だからです。最初にいろんなことを想定してから、流れを組み立てて、話すときはDESCにすればいいのです。
 
 
 
妥協点がゴールであることを忘れない
何度も言っていますが、妥協点がゴールです。これを忘れてはいけません。
 
何が言いたいかというと、相手を自分の思い通りにしようとしないということです。
 
コミュニケーションは、最初に言いましたが、互いを大切にすることが大切です。そのため、自分の主張をきちんと伝えることも大切ですが、相手に歩み寄る姿勢を持つことが大切です。
 
自分の主張を通すためのDESC法ではありません。
相手の意見も聞いて、相手の拒否権も認めて、互いに納得できる妥協点を探すこと、これを意識しましょう。
 
 
 
 

まとめ

いかがでしたか?
 
自分らしさを主張しすぎると、周囲から嫌われてしまいます。
 
人気のある人は、他人に対する配慮や思いやりがあり、周囲の環境に気を遣っています。
 
そして、人は結局のところ自己中心的です。自分にとって利益があること以外、興味はありません。
 
そういうコミュニケーションの難しさを理解した上で、DESC法で上手にWin-Winになる妥協点を探してみてください。
 
それでは!