レジリエンスとは? ~折れない心とは、しなやかな心~
どーも!青空コーヒーです!
人間って、弱い生き物ですよね。
知性はすごい高いです。
しかし、考え過ぎてしまうんですかね、いろいろ弱い生き物だなぁとも最近思うようになりました。
僕自身、彼女と別れ、研究に詰まって、本当に心が折れました。
そんなとき、思いました。
「心が折れるって表現をするのか」
っていう。
折れない心、とかいう本もありますよね。
ということは、心が折れない人が強いということになるはずです。
今回は、そんな心が折れない、しなやかな心を持つために、「レジリエンス」という言葉から学んでいきましょう。
テーマは、
「レジリエンスとは? ~折れない心とは、しなやかな心~」
です!
目次
レジリエンスとは?
そもそもレジリエンスという言葉は、どんな意味なのでしょうか。
心理学的な意味で使われていますが、実はこれ、もともとは物理学用語だそうです。
これから転じて、いろんな解釈をされる心に対する言葉として現在は用いられています。
精神的なしなやかさ
自発的治癒力
逆境力
回復力
適応能力
などなど。
基本的には、下がってから前段階よりも上がる、みたいなイメージでいてください。
今回は、心が折れるというところから始めているので、精神的なしなやかさ、としておきますね。
なぜレジリエンスが注目されているのか
それでは、そんな昨今話題にされるレジリエンスという言葉ですが、なぜ注目されているのでしょうか。
労働環境の変化
これが一番大きいでしょう。
多くのことがこれに含まれます。
短期的に変化が起こりやすくなった昨今ですから、企業競争も短期的になります。
さらに、価値観がどんどん多様化しています。
これらのことから、社会的に孤立になりやすく、精神的に辛くなることが多くなっているようです。
新社会人がなにを大切にするか、というアンケート調査で、2018年度入社の人たちは仕事内容を重視するようです。テレビでやっていました。
つまり、他人と協力するよりも、個人の力で解決して成果を生み出していく、そんな競争社会も大きく影響しています。
変化の大きな毎日
また、世界的にとっても不安定かつ不確実になっているのは事実です。
毎日が新たなイノベーションの誕生日。
変わりに変わっていく毎日です。
ついていくのも大変ですよね。
しかも先が見えないのに。
自分たちで答えを作っていかなければいけない、と僕もこのブログで何回も書いていますが、やはりそれは大変なこと。だから自己啓発書が売れているんですよね。
変化はやはりストレスです。脳が現状維持を求める限り、必ず精神的に負担になります。
不利な状況が増えている
貧困格差。本当に大きな社会問題。
これから社会は二極化するといわれています。
変化についていけるもの、AIに負けずにイノベーションを起こしていけるもの。
こういう人たち以外は、厳しい現実が待ち受けています。
家族、人間関係、健康問題、経済的不利、もうたくさん。
社会とか経済的に不安定な状態が不利な人たちを生み出し、地域や組織だけでなく、個人の心にまでも影響してきます。
あの復興の速さ、そして強さ。誰もが感激を受けたはずです。
僕は、サンドウィッチマンを始め、多くの芸能人のパワーが結集したことが、本当に大きく人の心を動かしたと感じています。
レジリエンスが低い人の特徴
それでは、どんな人がレジリエンスが低い人と言われるのでしょうか。個人単位で注目していきましょう。
およそ、こんなところではないでしょうか。
落ちる系
- ストレスを溜めやすい
- 落ち込みやすい
- 目の前の失敗にとらわれすぎる
- 一喜一憂して結果ばかりに目がいく
- 自尊感情が少ない
- 自己肯定感が低い
- 自分の強みよりも弱みに目がいく
- なかなか立ち直れない
- 生きる気力を持てていない
思い込み
- 他人を頼れずに一人で悩んでしまう
- 過去のトラウマや不安を抱えている
- 課題に対して最初からどうせ無理と決めつける
- 自分の力を過小評価している
いい面
- 真面目で頑張り屋さん
- 完璧主義でこだわりがつよい
まぁこんなところだと思います。
そして、およそみなさんが当てはまるのではないでしょうか。
完璧な人なんていません。ですから多少当てはまるのは仕方ないですし、自分がそう思っているだけな可能性も大きいです。他人と相対的に比較したら、意外と強かったりもします。
なぜレジリエンスが低いのか
では、なぜレジリエンスが低くなってしまっているのか。
その原因については、いろんな事象が混ざっています。
今回の記事では、どんな人がレジリエンスが強いのか、どうしたら心をしなやかで折れにくくするのか、という部分にフォーカスします。
ですので、過去の記事を参考にしてください。記事の最後にまとめてあります。
レジリエンスを持っている人の特徴
それでは、レジリエンスを持っている人の特徴についてまとめていきましょう。
およそ、5つの特徴があります。
先にまとめますと、
思考の柔軟性
自己効力感
楽観性
人間関係の豊かさ
だそうです。通説程度ですので、参考までに。
思考の柔軟性
よく言われるのは、需要する力です。
世の中、予定通りにいかないこと、理不尽なことばっかりです。
そのようなことに対して、その都度一喜一憂していたら、感情の起伏が激しく、疲れてしまいますよね。
もっと達観的になるべきです。
- どんなに厳しい状況でも、そこからポジティブに変換できるのか。
- どうしようもないことを受け入れる適応力。
- 「諦める」のではなく、「明らめる」ことができるのか。
- 全ては現状から始まることを意識していて、目標も柔軟に変えられる。
こういうのが、思考の柔軟性があると言われる人の特徴です。
これを持つために重要なのは、物事を客観的に見ることができることです。
自尊感情
読んで字のごとくです。自分の存在を肯定的に捉えることですね。
自己肯定感とも言われます。
自分に自信が満ち溢れているような状態です。
自己効力感
自己効力感は、レジリエンスの中でも1番重要なものだと僕は認識しています。
どういうことか。
失敗を繰り返す中においても、少しずつ成長していると感じられるような力です。
もっといってしまえば、逆境から跳ね返ってくる力です。
ここでも、自分を客観的に見ることが必要となります。
その上で、自分が精神的に落ちたときにどうやって再起したのかを把握しているとよいです。
自分自身を定期的に振り返る人が多いそうです。
自分の性格やスキルを適正に評価し、弱点や欠点を見出し、向かい合い、よりよくしていくことができる。
これを定期的に行うのですから、いわゆるPDCAサイクルを自分に対して回せる、それもCの部分をしっかり行うことができる人が、自己効力感のある人と言えそうです。
そうしていくことで、自分なら大丈夫だという自尊感情も生まれます。
過去を振り返って、そこでの経験や考えをバネに、未来への可能性を切り開いていくことができます。成功体験を繰り返していくことができます。
よく逆境グラフと言われるものが説明に使われるので、サイトを紹介しますね。
楽観性
楽観的って、悪く思いますか?良く思いますか?
先ほども言いました、「明らめる」ということ。
いつかできるだろうと思い、ずっと縛られていても、前には進みません。悩んでいるだけの現状維持です。
そうではなく、できるかできないかを判断するという、明確にするという意味での明らめが、ここでいう楽観性です。
現実を受け入れます。どうしようもないことは仕方ないとして、次のことに向かうことができます。
人間関係の豊かさ
先ほどの4つに合わせてレジリエンスに必要とされるのが、良好な人間関係です。
ここは、こんな関係なら良好と言えそう、という特徴をあげるだけにしておきます。
- 否定的な言葉を使用しない
- 他人の良いところを探す
- 人を強く信頼する
- 他者の影響を活用する
- 心の内を話し合える
悩みは人間関係から生まれる、とアドラー心理学は言っています。
人間の基盤となる人間関係に安心感を持ち、他人との絆でストレスを跳ね返せるようになれたら、人は強くなれます。
レジリエンスをあげるには
そんな自分は強くない。そう思ってる人も多いと思います。
僕自身かなり落ち込みました。というか、心が折れました。
でもいまは、わりと前向きには生きていると思います。
ですので、僕の事例もふまえた上で、レジリエンスの上げ方について紹介できればと思います。
現状を受け入れる
まずは、現状を受け入れます。
すぐに変えようとしてはいけません。
変えるのであれば、自分の心の器の大きさでしょうか。
自分がいまなぜ心が折れそうなのか。
なにが自分を襲っているのか。
いつからそんな状態なのか。
まずは自分を客観的に見れるように、全てを受け入れます。
時間はかかるかもしれません。
僕自身、彼女と別れた事実、実験がうまくいかなかった事実を同時に突きつけられたときは、どうすればいいかわかりませんでした。逃げたくなりました。
でも、たとえ逃げたとしても、その2つの事実は変わることはありません。
逆に、逃げて終わりなんてことはなくて、いつまでも変わりません。それに、逃げたという事実までもが、自分自身を弱くさせ、この先もずっとそんな自分でいたいと思ってしまうかもしれません。
ですから、僕は受け入れることにしました。誰かに話すことから始めました。
自分はいま、こんな状況なんだよ、と。
話すことで、自分がなにを思っていたのかを口にしないといけません。表現しないといけません。
そうやって自分の外に感情を出すことで、なんとなくですけど、自分を客観的に見れた気がしました。
自分の思考のクセを把握する
現状を客観的に受け入れたら、思考の柔軟性は少し持てたはずです。
誰かに話せているのなら、それがいろんな人にかつ深く話せているのであれば、人間関係も豊かなはず。
次は、自己効力感を高めます。
そのためには、自分の考え方を矯正していく必要があります。
そのファーストステップが、現状の自分の考え方を知ること、つまり考え方のクセを知ることです。
以下を参考にしてみてください。
減点思考 「私には向いていない」「ほかの人の方が上手だ」 べき思考 「それはこうあるべきだ」「それはやるべきことじゃない」 悲観思考 「どうせ悪いことが起きる」「簡単にうまくいくわけがない」 無力思考 「私では学歴が低すぎる」「規則があるから無理だ」 自責思考 「失敗したら自分のせいだ」「失敗したら恥ずかしい」 他責思考 「うまくいかないのは他人のせいだ」「私のせいじゃない」 無責思考 「私には関係ないことだ」「最初から興味ないし」
僕のこのブログも、考え方のクセを把握するうちの1つです。
言葉にしていくだけでしたが、だんだん自分がなにをどう考えているのか、どうやって行動しているのか、わかるようになってきました。
記事を1つ書くにしてもそうです。
いまなぜこの言葉を使うのか。
なんでこんな構成にしているのか。
なぜこの記事を書くのか。
いろいろ考えて、なにを目的にしているのか、なぜそこでその判断をしたのかとか、細かに考えるようになりました。
そしてなにより、いろんな場面で判断に迷っている自分を自覚できました。
現状維持したい、そうやって目の前の快楽に逃げようとしている、覚悟のない自分を知ることができました。
1つ1つ、小さなことから取り組む
あとは、自尊感情を身につけます。
そのためには、小さくてもいいので、成功体験を積むことが大切です。
とにかくあとは、行動するしかありません。
なるべくハードルを下げてでも、行動していくことが大事です。
いきなり大きな成功はありません。
小さな行動が努力として積み重なり、結果として成果とか成功につながります。
たまには休憩をとる
とはいうものの、ずっと頑張り続けることはできません。
たまには休憩をとることも忘れないでください。
心と体は密接な関係にあると、心理学では考えられています。
ブドウ糖をとったり、運動したり、なんでもいいです。
自分なりの休息の取り方をしっかり見つけてください。
あとは、生活習慣も大切ですね。
生活習慣が乱れていると、健康にはよくないですよね。
体が悪くなってから心が悪くなったり、逆に心にダメージを追ってから体に影響が出ることもあります。
しっかりとした生活習慣が、気持ちに余裕を持たせてくれます。
健全な生活が感情を整えていくことを、忘れないようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?
僕自身、一度心がポキッと折れました。
おそらくそこまでレジリエンスが強いとは言えません。
これから身に着けていかなければならない側です。
そういう意味では、この記事を読んでくださっている方も、これからだと思います。
この記事を書く上で、他のもっと専門家の方とかが書かれた記事を見ていますので、ぜひほかの記事も参考にしてみてくださいね。
ついでに、僕の記事も参考にしてみてください。なぜレジリエンスが低いのか、などはほかの記事にまとまっているとは思うので。
それでは!